墓穴
座右の銘
『我が道を行く』

2005年05月03日(火) 怒涛のGW 〜その5〜




5月3日 初夏といいたいぐらいの快晴。
あー。太陽が黄色いぜ…っていうか、本気で陽光が目に突き刺さりながら、フラフラする頭をしっかりさせる事がまず大変でした。
猿をご存知の方ならすげぇと感心してもらえるでしょうよ。貫徹ですよ。この皆守と張るぐらいに睡眠を必要とするこの猿がっ!!
くっそー、これも本家のうるさい口出しが無かったら蚊取り線香のような渦巻き型の線香使って寝ることも出来たのにっ! 流石に疲労困憊の従姉妹達には寝てもらう為に、俺ともう一人仲のいい大叔母の娘…って何て呼ぶのかわかりませんが、その夫婦と一緒に線香守をしました。まぁ、色んな話してたし仕事は山盛りだったから、意外と早く時間が過ぎてくれたのは幸いでしたがね。しかし眠い…(むにむに)

なんでも、葬式の日は親族は台所に立ってはいけないそうで。
お茶だしとかそういったものは全部近所の人たちが賄ってくださいました。
ありがたい…ありがたいけど、ちょっと苦痛…人間動き回ってる方が楽な事もあるってもんです。おおお(涙)

でも、まぁ、実はこの日猿もそうのんびり裏方の仕事も出来たわけではありませんでした。

実はね、5月3日って母のばあちゃんの法事の日でもあったんです。こっちは23回忌で、まぁそれほど大きな事をするわけでもないので、当初はサボらせてもらう予定だったんですが、どうせ母方の叔父も1時から始まる葬式に来てくれることになってたんで(坊主だから)それなら法事自体の時間を早めようって事で。
どうせ隣町だしねーこういったことは参加しといた方がいいに決まってるわけだし。
という事で、俺は喪服姿で親父と一緒に母方の実家へ。
丁度里帰りしていた母方の方の従姉妹のベビーたちと素敵な写真をとりつつ、なんだか素敵に和んだ時間を過ごし、身内だけの(本気で。だって読経してくれる坊主タチも叔父と従弟(爆笑))法事を終えて、再びあわただしく隣町の父方の実家へととんぼ返り。
あああ、もうっ! こんなに喪服大活躍な日なんて知らないわっ!(苦笑)
戻ってみれば既に弔問客の方も結構あつまってて、従姉妹達は大慌。
俺も人と人の取次ぎやら、近所の人たちに聞かれたことへの応対(田舎だけに何がどこにあるかわからん)やら。そうこうしているうちに親族の方はお座敷におあがりくださいとの進行役の人の声が。

…そういや、おばあちゃんの葬式のときは黒のスーツでズボンだったんだよなー…しかもベリーショートな髪型で男に間違えられてマイクでの大音量で呼ばれ、外にいた関係者たちに爆笑されたっけ…(遠い目)

なんて、昔の事を思い出しつつ、流石にヘロっとしながら式の進行を待つことに。
そうしたらまたしてもトラブル発生。
本家方の連中が時間になってもきやしねぇ!!!ぎゃーすっ!!!
いや、本家たってそうそう遠いわけじゃありません。すぐ目と鼻の先なんですが、どうして偉そうな奴ってこうも時間にルーズなわけっ?!(ド怒)
っていうか、時間にルーズじゃなくて自分の身体状況をもう少し自覚していただきたい。
何がって、みんな杖付いてるんだもん…(なんともいえない表情)
足悪いなら、早めに家出ようよ…家が目と鼻の先だからって油断しないでさ…(さめざめさめざめ)

ちょっと流石に疲れも溜まり、心に余裕が無い猿です。おおお( ノノ)老人には優しくしたいとは思ってるんだけどなー。ふぅ。

なんとか式が始まり、さっきまでばあちゃんの法事でお経を唱えてくれてた叔父さんが今度は親父方の叔父さんの為にお経を読んでくださり。
って、今度は流石にスカートの喪服だったんですが、タイトだった所為で足をそうそう崩すことも出来ず。あれが思えば腰に来た…ううう、腰痛持ちにはやっぱり座敷での葬式は辛いですばい(←年寄)
足の痺れと腰痛と戦いながら粛々と式は進んで行き、坊主の一人(坊さんは5人来てはった)が叔父の事を色々語ったんですが、なんていうか…

美辞麗句のオンパレード。

思わず隣の従姉妹達と顔を見合わせ笑ってしまいました(笑)
だって、家長としての誇り云々、社会に貢献し云々、実直な人柄云々。
勿論、いい叔父でした。でも俺の親父の兄貴っすよ? そりゃもう物凄いキカン坊のやんちゃくれだったんですから!(笑) 糖尿も患ってたんで、酒と甘いものは控えろって口をすっぱくしても全然聞かない所なんて、うちの親父そっくりっ!(いや、うちの親父は糖尿じゃありませんが)私の事も、一向に名前を覚えてくれなくて、いつも「おい、眼鏡」とか呼んで、かわいがって(?)くれました。
犬の散歩は軽トラで窓から手を出してリードを掴むという暴虐無尽ぶり。でも、そういった叔父さんが俺は結構、いや物凄く大好きだったんですよね。
母方の親族のように、こまめに会ったりというような親睦の仕方ではありませんでしたが、居心地のいい、とてもいい叔父さんでした。
5年前に叔母さんを亡くし、去年の年末食欲不振から病院で検査をして今回の病巣の事を知り、一度は立って歩くまで回復し、なんでか知らないけれど病院の看護婦さんたちの人気を一人占めし(笑)だけど癌が出来た場所の不運と若かった故の進行の早さで、あれよあれよという間に衰弱して…
これでは心残りが無かったわけがありません。
それでも、よかったと思えるのは顔が安らかだったことだけでしょうか。
本当に眠っているかのようなお顔でした。

式の間中、従姉妹も俺も涙なんか出ませんでした。出ないだろうなとすら思ってました。
なくなってから葬式までの間が4日間もあったっていうのもあります。悲しむ暇が無いぐらいに忙しかったって事もあります。従姉妹にしてみればこれからの事をまだまだ考えていかなきゃいけないって事もあるでしょう。
自分的には薄情な姪だな。すまんな、叔父さん。とかそう思ってたんですが…

だけど、最後の花の手向けの時、涙は止まりませんでした。

どうやら、色んな感情が飽和してたみたいでした。
でも、ぐしゃぐしゃになるまで泣いて、叔父さんを斎場に連れて行った時にはもう落ち着いていました。われながらすごい復活(苦笑) でも、人間ってそういうもんなんだなって、ちょっと哲学チックに思ってみたり(苦笑)
そういや、あたし、西神の斎場に来るのってこれで4回目です。やだなぁ、慣れたいものではないですよ。とほーほ。
さ。後は焼き上がりを待つのみなのですが(こら) その後初七日を一緒にしてしまうというので、俺はお骨拾いは参加せずにここで退出させてもらうことにしました。

親父の弟に当たる叔父さんに神鉄の駅まで送ってもらって、電車にごとごと揺られて篠山へ。途中、家の前を通り過ぎたときはなんとなく苦笑を漏らしてしまいましたが。想像よりは早くに篠山到着。
ところが、なんと玄武洞メンバーは渋滞に巻き込まれてなんと7時間近くも行くのにかかったとか。しかもなんか色んな笑えるトラブルもあったとかで(笑) それでも帰ってきた頃には疲れてるだろうと思ってお風呂を沸かし、簡単なスープを作り(いや、勝手に食材を使ったらまずかったかなって思ったりはしたんだけど) 畑に水をやったりしながら皆の帰りを待ってました。
一人じゃなかったから、待つのは全然寂しくなかったんですが(笑) 誰かといえば、しげごんさんがつれてきてたフェレットの陸ちゃんと空ちゃんv でもずーっと爆睡されてちょっぴりつまんなかったっす(苦笑)でも寝息がかわいいんだっ! 小さなイビキとかかくんだっ! ラブリー!!!
仕方ないので私も毛布に包まってゴロゴロしていたら、皆がヘロヘロになりながらも帰ってきました。正味10時間近くのまさしく小旅行っすよ。おつかれー!

皆のお土産話と、文字通りのお土産を頂いて(すっげーキレイな紫水晶と大理石のぐい飲み。本当にありがとうありがとうありがとうっ!!!)ホットプレートでソーメンチャンプルとか簡単に作って、あともっていき忘れたとか行ってたお弁当を晩御飯にし(爆笑)酒を飲みのみ、しげごんさんがもってきてくれたゴスとコブクロのライブDVDを見つつ、皆でバカ話を繰り広げました。
っていうか、どんな事話したかすっかり忘れちゃったけど、なんかどーでもいい事で馬鹿笑いしまくった覚えが(笑)
俺も皆も強行軍だったんで疲れてるのにあのハイテンションはなんだったんだろうね?
途中でお絵かきタイムになったりもしたんですが、どうやら俺はコノ辺りでリタイヤした模様。うーん、酒も入ったし寝入り辺りの記憶は更にきれいさっぱり覚えていません。(苦笑)

んで、俺は寝てる間、皆を色々襲撃したらしいよ(爆笑)
俺は一人寝ているみんなの枕元に横になる形で敷かれた布団で寝てたんだけど、そのまま皆の顔の方にコロコロ転がっていったらしいっす(爆笑)
かもたちゃんや赤池ちゃん、ハラダ氏やANEさんもかな? 皆で「退避―っ 退避―っ!」と言いながら、俺を押し戻したらしい。わはは、ごっめんねー!!(笑いながらかい)

なんだか、不思議な言い方になるとは思うけれど、この日の私は生と死の両極端を垣間見た気がしました。
叔父さんの葬式という『死』
それでもって、生命力あふれる(笑)笑いが絶えない楽しい『生』
この大きなギャップに何故か、あぁ、生きてて本当によかったな、頑張っててよかったなって思ってみたり。
ここ最近、鬱ってる時があるといっていましたが、そういったなんかわけのわからないモヤモヤっていうか、どうせ自分なんてっていう物凄い後ろ向きな感情が全て吹き飛びました。
生きていたかっただろう叔父さん。
今を思いっきり謳歌している友達。
なんか、叩き落されて引き上げられてっていう、感情的な大きな衝撃みたいな流れに、乱暴ではあったけれど心がキレイに洗い流されたって感じ。
うーん、自分でも何をどういいたいのかわかんないけれど、とっても感入る事が多かったってことですバイ。はい。

…何をいってるんだ、俺?(長井秀和風に)


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