皇帝の日記
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有閑マダムな皇帝も、ちょっと最近忙しかったんですよ。
原因はイサムさんです。 最近のイサムさんときたら。
人の話を聞かざること風の如く、しゃべらないこと林の如し、遊びを邪魔された時の怒りは火の如く、トイレに誘っても動かざること山の如しだからさ。
まあそういう子もいるわいな。 程度に思っていたのだけれどもが。 学校の先生に呼び出されてしまいました。
発達に問題があるんじゃないかとか、心身に問題があるんじゃないかとか、そもそも親に問題があるんじゃないかとかさ。 さあどうでしょう。 ぼへー。
学校の先生に幼少期「なんか問題あるんじゃないの?」と言われるのは、それほど新しい事ではありません。 何故ならジャバ家ではジャバ夫さんも幼稚園で言われ、義弟も言われた事があり、どちらも検査送りにされているからです。 でも二人とも大学を無事に卒業しているので、学習面で問題は無かったのでしょう。 たぶん。 我が家でも兄が幼少期に先生にいちゃもんをつけられたけれど、ちゃんと大学院も卒業したので、特に問題はありません。 たぶん。
でも本当に発達障害などの問題があったら、早く発見して、早く教育方針を決めてあげた方が後々の人生によろしい事でしょう。 私が気の迷いで教職免許をとろうと、大学で発達障害やら特殊教育やら医学の授業に出ていたのは、こういう運命の為だろうか。 結局迷いは晴れて、教職はとらなかったんだけどもさ。 人類の為に良かった。
さて、色々な医者にかかり、色々な検査をし、特に問題のなかったイサムさん。 あらまあ。 耳鼻科にも行きました。 聴力検査をしに。 耳が聞こえないのかも知れませんからね。 全く聞こえない可能性は低いけれど、どっかの周波数が聞こえてないかもしれない。 だって大好きな「カー」ですら「かい」って発音するくらいだから。
と言うわけで、小児の耳鼻科で、特別そういう検査をする医者を捜して行って来たりしたんよ。 まだしゃべれない子供のために、色々工夫されたテスト。 次々にクリアするイサムさん。 だがしかし、医者がスピーカーから猿の音を出して「猿の声は何処から聞こえるの?」と質問に「そこ!」と元気に答えるジャバ夫さん。 いや、君じゃない。
結果。
イサムさんに問題はありません。
家庭の問題は、お母さんが日本語を話している事ですが、これはお母さんが気にして話さない方が問題になる事もあるので、今まで通りにせよとの指示。 疑われていた自閉症や発達障害も特に無く。 言葉が遅いのは、発達の段階では誤差の範疇なのだとか。 周囲への無視度も、性格の範囲内での事だって。
子育てとは。 時に深く思考しなければならない。 哲学だなあ。
神の汚れた手〈上・下〉 (文春文庫) (1986/08) 曽野 綾子 は名著ですよ、奥さん。
皇帝
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