皇帝の日記
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2007年03月28日(水) カウアイ5・イーストコースト

宿泊地のイーストコーストを見る、ということで、かなりゆっくり目に出発する。
リフエに行き、カウアイ博物館に入る。
その日のエキシビションは、「カウアイにある日本宗教建築」だった。
小ぶりの博物館で、収蔵品は主に、日本移民の工芸品やら、貝殻やら、ハワイ島の工芸品やら、ニイハウのシェル・レイだった。
そして、カウアイの歴史を、移民の流れとともに追っていくパネル展示。
ポリネシア人→日本人→中国人・韓国人・フィリピン人→戦争→アメリカ人というような、ざっくりとしたパネル。
サトウキビ畑で働く様子や、米の栽培っぷり、学校の作りっぷりを紹介している。

ジャバさんと釘付けになったパネルがある。
大航海時代からちょっと後のハワイ人、ジョージ・フメフメの一生だ。

�.▲瓮螢�人の船長に育てられたフメフメ。
�∩ツ垢�亡くなり、道に捨てられるフメフメ。
��ローカルの戦争に行き、負傷し、病院に行くフメフメ。
�ど賊,砲董�年齢詐称につき、手当不当と追い出されるフメフメ。
�イ匹辰�の親切な人に、マサチューセッツの大学に入れてもらうフメフメ。
�β膤悗如△�調子者で歌が上手く、人気のあったフメフメ。
�Гい弔睛�達に「プリンス・ジョージと呼べ」と強要するフメフメ。
�┐Δ襪気い里如▲魯錺い北瓩気譴襯侫瓮侫瓠�カウアイの王になる。
��アルコールに溺れ、王位を剥奪されるフメフメ。
��島民を引き連れ、カメハメハ大王に戦争を仕掛ける、酔っ払いフメフメ。
��皆殺しにされ、近所の林の中で隠れているのを発見されるフメフメ。
��数ヵ月後に、アルコールにより死亡。

なんとドラマティックな一生ではないか。
しかし、酔っ払いを王にしたり、扇動されて戦争をしたり、カウアイの人はけっこう向こう見ずなのではないか。
島民が殺されているのに、フメフメだけアルコールで死んでいる理由はなんだ。
「ラスト・カウアイ」とかいう映画が作れそうな、突っ込みどころの多い男だ。
プリンス・ジョージ。
君の事は忘れないよ。

さて、カウアイ島のちょっと西に、ニイハウという小さな島がある。
どっかの金持ちが私有しており、ニイハウの人は外部との接触を、極端に制限されているらしい。
そのニイハウで作られているのが、前述のニイハウのシェル・レイ。
極小の貝に、極小の穴を開け、糸を通してネックレス(レイ)を作っているのだ。
人間国宝のような人が作っており、高価。
皇帝は、ハワイに行くことが決まった時から、チャンスがあればこれを手に入れたいと、ずっと思っていたのだ。
博物館に入るようなのは、何連にもなっており、もう二度と作れない、というような貴重なものなのだが、とても綺麗だ。
貝の自然の色で、さまざまな模様ができている。

で、ミュージアムショップを覗いてみたら、あったのだ。
二連の、ちょっと小ぶりの可愛いのが。
しかし300ドル。
うーん、無職の身にはちょっときついか。

しばらく、ハーモニカの買えない少年のように、ケースに張り付いてみる。
こういう狙いすましたものがある場合、ジャバさんは「気に入った?」とか聞いてくれたりするのだが、何故かこの時、ジャバさんは「それ、すごく欲しいの?」と聞いた。
なんか歯切れが悪い。
思えば、この時すでに婚約指輪を買っていたので、色々気になるところがあったのでしょう。
しかし、事情を知らないので、元気に「欲しい」と答えました。
ごめんね、過去のジャバさん。
で、さっそく首にかけて、ご機嫌で観光を続行する皇帝。
思い出とともに、大事にします。

このあと、ハワイアン風の腕時計を見に行ったが、気に入ったものがなく、ボートで行くという、シダの洞窟観光に出発。
ボートの予約をして、一時間ほど余裕があったので、すぐそばのレストランで昼飯。
そして、ワイルア川沿いにある、かつて王しか通れなかったという道を登っていく。
ということは、フメフメは通ったのか。
オパエカア滝展望台まで行ったが、肝心の滝が遠く、あまり見えない。
鶏に囲まれながら、少し戻ると、またメネフネが作ったという、なぞの遺跡に遭遇。
居住空間だったらしいが、今はやはり鶏の繁殖地になっている。
川沿いには、日本人が米を育てようとした土地があり、今は牛と馬がごろごろしている、牧草地になっていた。
更に戻ると、ポリネシア人の遺跡があったが、そこも鶏パーティー。

ちょうどいい時間になったので、ボートに乗ると、何故か日本人しかいない。
団体客にかち当たってしまったのだ。
クルーズのガイドも、自然日本語になってしまった。
ジャバさんに悪いかな、と思ったが、皇帝にもわからない、壊滅的日本語で話す二世か三世の方で、きっと、同乗した人誰も理解していなかったと思われる。

あの、商売の邪魔するわけではないんですけど・・・騙された・・・。
えと、シダの洞窟は、大雨の後封鎖され、かれこれ半年以上たつそうです。
復旧のめどは、今のところたっていません。
あー騙された。
川を登って下っただけだったよ。
30ドル返してください。

ワイルアの滝を帰りに見て、カパア・タウンでショッピング。
カパアは、日本人が作った街だそうで、今はセレクトショップみたいなお店がだらだら並ぶ通りになっている。
これがなかなか、島の他の街では扱っていない、ファッショナブルなお洋服やインテリアグッズなどがあり、楽しめた。
シャンデリア屋さんで、福と同じ柄の雄猫に出会い、撫で回していると、店主が「猫が欲しければ、島の保護猫センターに行くよろし」と言ってくれた。
でもここで猫をもらうと、皆耳の端が切れているのか。
どうだろうなあ。

アルバムなどを買い、ジャバさんが予約していた、カパアにあるレストランで、魚料理を食べる。
夕焼けの椰子の林を望み、景色は良かったが、蚊がいたのに困った。

もともとハワイに蚊はいなかったのだが、ヨーロッパ人が持ち込んだらしい。
痒い思い出。


皇帝