皇帝の日記
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2003年03月18日(火) 意識混濁

昨日は書き込みの途中で酔っ払いすぎて寝てしまった。
いかんね。
人として。

ともかくマチュピチュへ。
肺が痛くて、あまり酸素が摂取できない状態で、薄幸の母のお守りまでしなければならない。
甘えてなどいられない。
エルニーニョのせいで雨は容赦なく親子の上に降り注ぐ。

さて、電車の窓から見てみれば、この付近の山は大体が耕作地として使われている模様。
トウモロコシとか、イモ、菜の花。
でもジャガイモには土質が向いていないと、何度も人から聞いた。
じゃあ無理に作るな。
家畜も大量に見た。
人も。
人は、一日に二、三回しか通過しない電車を見物に来ているのだ。
こっちからも見えているのだという自覚がないのか、結構無防備な感じで見ている。
それを観察するのも楽しい。
昔読んだ文学作品で猿山の猿が、実は人間を観察しているというのを思い出したりした。
子供が水風船に水を入れて、列車に投げつける遊びに熱中している。
危険なので窓は閉めていた方が良いでしょう。

女性車掌が「マチュピチュ〜」と言うのだが、発音が「ピカチュ〜」で愛らしかった。

そして、終点マチュピチュ駅。
山麓には、普通に人々が暮らしている。
幼稚園とか医療施設が設けられていて、小規模観光都市の様相。
一同バスに乗り込み山頂へ。
そこであらかじめ頼んでおいたガイドと合流。
日本人ツアー客と鉢合わせたのだが、うちのガイドは米国から頼んだので、むろん英語ガイド。
いるべき群を間違えたアヒルの子のように、日本語の聞こえる方に心引かれながら、スペイン語訛りの英語に耳を傾ける。
マチュピチュっぷりについては、日本のテレビなどで詳しく説明されているから、今さら書くまでもないと思う。
景観も合わせて、すごく美しい建物。
一見の価値は有り。
確かによくもまあこんなものを作ったよなーとは思うけれども、宇宙人が作らねばならぬほどに困難な作業には思われませんでした。
人間が頑張っても、年内には作れそう。
万里の長城のほうが、よっぽど規模的にも宇宙人臭いかと。

ここへ来て、唐突に天候が回復。
まあ、山の天気は変わりやすいですから。
母が暑がって腕まくりをするその横で、かえって上着を着込み、フードを被り、ポッケに手を入れる私。
汗だく。
そう、私は知っている。
雲南での体験が私を、このような行動に走らせたのだ。
ええ、賢明な皆様は、もうお分かりですよね。

山の陽射しは人肉直火焼きに匹敵すると言うことを!

うかつに焼けば、火傷に近い状態になってしまうのです。
母は腕に火傷を負い、一見注意していたように見えた父も、耳の裏を焼かれて法一さんに。

夕方帰りの列車に乗り込む頃には、母の顔色もやや回復。

突如、車内にナマハゲのような鬼に扮した男が登場。
一通り踊りきると、飴をくれた。
必然性が飲み込めないまま、何故か事態はアルパカ・セーターのファッション・ショーに移行。
何故・・・。

クスコにつく頃には真っ暗な中で、谷の間に詰め込まれたような夜景が見事でした。
そして、うっかり気を抜いて後ろの席のドイツ人が窓を開けた瞬間、子供に水かけられた。

・・・・おのれ・・・・・。


皇帝