妄想にっき
ブクマ上等。好きにして!けど読んでも得しません

2010年09月08日(水) 名前のない女たち

うーさすがに体がえらい…遠征の度にこんな状態@有明です。


今頃ジャンプを読んだのですがべるぜアニメ化ですか!
アニメツアーがべるぜとトリコだったから
いずれ来るかなとは思ってたけど意外に早かった。
しかしどう見ても原作よりアニメ絵の方が上手いんですけどこれ。笑

べるぜ最初は結構好きだったけど
魔界編あたりから大迷走してるような…。
でも古市が大宙みたいなので楽しみです。

関係ないけど先月「道士郎でござる」と「お茶にごす」
を何冊か買ってみたらかなり面白かったです。
私は不良漫画と言えば西森漫画だなー。






映画「名前のない女たち」

初日舞台挨拶 9/4 21時レイトの回
inテアトル新宿
座席B列

映画のあらすじは公式サイトへどうぞ。

登壇者は監督・W主演の女優さん・龍ちゃんの4人。
鳥肌実さんという俳優さんは急遽欠席でした。

ちなみにWEB分のチケットが確か水曜発売開始で
木曜日には完売していたのですが
当日夕方に買いに行ったら普通にB列が買えました…
座席数200席程度で、最終的には3/5くらいは埋まってたかなあ。

舞台挨拶はさらっとしたもので
龍ちゃんのコメントは映画の出演シーンについては
相手役の女優さんに委ねたとかリードしてもらった、
といったニュアンスのコメント。
それと佐藤寿保監督の作品が自分が役者を目指した
きっかけの1つだったので、出演できて嬉しい。
また機会がもらえるように頑張る。
という意味合いのことを言ってたと思います。

舞台挨拶+映画で約2時間ほどでした。


この映画、少しの期待も抱かずに観たのですが
つまらなくはなかったです。
私は結構楽しめました。
夜行バスで一睡もせずときメモリながら東京に着き
晩御飯に天ぷらをたらふく食べてから臨んだので
途中寝るかも、と危惧していましたが
まったく眠くならなかったくらいには。

しかし龍ちゃんだけが目的なら
多分別に観なくていい映画だと思います。
時計見てないから正確にはわからないけど
開始1時間は過ぎた頃かなあ、初めて龍ちゃんが出てきて
素で「そういえば龍ちゃん観に来たんだった」と思い出しました。
正直何故龍ちゃんが舞台挨拶にいたのか謎なレベル。

※ネタバレ
主人公のあばずれの母親がたらし込んで
家に連れてきた謎の青年の役です。
熟女とベッドで絡み合う龍ちゃんが観たければどうぞ。
ただし途中で主人公が入ってきて邪魔をされるので未遂。
その気になって家についていったら娘が出てきて
生臭い母娘ケンカを見せられたあげく邪険にされるという
なんだか可哀想になってくる男です。
総出演時間は恐らく5分あるかないか。

※ネタバレ終わり


ちなみにアダルトビデオ・AV女優を題材としており
撮影風景やAVの内容のシーンもありますが
汁っぽくないというか、そんなにセクシャルなものではないので
えげつないのが苦手な人でも多分大丈夫だと思います。
R18じゃなくてR15みたいですしね。
でも一応書いておきます。
(※感じ方には個人差があります)
逆にエッチなのを期待して見たらガッカリでしょう。
そんな人いるかは知らんけど。






・感想? ※ネタバレ注意


つまらなくはなかったです。

ノンフィクション小説の映画化のわりには
こ、これがリアルなのか…!?って思うシーンがあったり
終盤の流れが少し乱暴に感じたりしたのですが
上手く言えないけど、ちょっと心に引っかかるものがありました。

よくよく考えるとこの映画の主人公の感情の移り変わりって
特に真新しいものではないのですが
テーマがアダルトビデオというだけで
より悲壮感や不安感が煽られている気がします。
ラストシーンで主人公はAVの世界で強く生きていくことを選び
ガッツポーズのシーンで終わりますが
AV世界の厳しさや危うさを散々見せられた後だから
前向きなエンディングなのに不安でいっぱいになった。
それとAV女優というお仕事は遠い世界の話だと思いながらも
同じ女性としてどこか共感するところがあるかなと。

映像は製作費がないんだろうなあって
余計なお世話なことを考えてしまう残念クオリティだと
(手ぶれが気になった)
その時は思いましたが
覚えている画がいくつもあるので結構上手い映像だったのかなあ。
その辺は映画通ではないのでわかりません。

あとこの主演女優の安井紀絵さんという方は
オーディションで選ばれた新人女優さんらしいので
下手くそな演技観るの辛いなと思ってたら、全然上手かった。
ストーリーが進むにつれて
作りだされたAV女優桜沢ルルというキャラクターが
徐々に引っ込み思案な主人公を呑みこんでいくようで
ある種怖かったです。
(ルルの特徴であるウィッグを外しても喋り方がルルっぽかったりで)
ラストであくまでもルルは主人公の中から生まれたもので
AV女優の自分も今までの自分もすべて自分と受け止めて
強く生きる主人公は序盤の頃とは大分違っていて
新人さんなのにすごいなーと思いました。


ずっと現実世界の描写だったのに
ラストで急に精神世界というかイメージ表現…?
みたいなシーンになったのには面食らったけど
後からじわじわくる感じで私は結構好きです。

親友と一緒にこの世界から逃げだそうとしたけどできなかった。
もう一度示唆してみたけど親友は別の方法で
この世界から抜け出して安全な場所から見下ろす立場になっていた。
(男>女の友情なのかも知れない)
逃げる道は断たれた。逃げない。全力でこの道を生きる。

制作サイドの意図はわかりませんが
私はこんな意味なのかなあと思った。


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