凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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「おかあさん、ここが痛い」とアイが服をめくりあげて見せてきた。 ここって…乳首?
薄桃色の乳輪を触ると、小さな固まりがある。 おや?これは?と反対側を触ると、こちらには何も無し。
これは女性なら誰しも経験がある痛みを伴うしこり。 おお。アイもそういうお年頃になってきたかぁ!!と小さく感動。 私も子供の頃、最初は何かわからず「ひょっとして乳癌?」なんて、一人悶々としたものだった。 乳癌という病名は知ってるけど具体的に分からない辺りが子供。
ってか、もう?アイって三年生だけど? もう胸が気になるお年頃に突入しちゃうの?早くない??
自身の記憶を辿ると、もうちょっと年齢が上がってからだったようだけど。 胸が大きくなるって事は、初潮もぼちぼち何年後かにはって事? でも確か私が子供の頃女の子だけ教室に集められて男の子は運動場で遊んでて、保健室の先生が教えてくれた授業って、四年生か五年生だった気がしたんだけど。
内心ドキドキしつつ、「大丈夫よ。これは乳腺が発達してきているだけだから。病気じゃなくて、体が大人になってきているだけだから。そのうち反対側にもこの固いのが出来てきて、あたると痛かったりするから気をつけなきゃね。」と話すと「なんで?大人って二十歳でしょう?八歳なのに大人になっていくの?」とアイは不思議そう。 「だって二十歳になったからハイ、大人です!ってわけじゃないでしょう。少しずつ大人の体や心になっていくんだよ」と話すとアイは納得したのかしないのか、胸のしこりをさすりながら黙っている。
これから段々本人も自分の体の変化にとまどうようになっていくんだろうなぁ。 そういう年齢になってきたかぁ…って、だからまだ早くない?! そんなに体格も良くないのに。普通サイズなのに。
体の変化にとまどっているのは親も同じかも。
暁
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