凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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本にはカバーをつけてもらう派だ。 ついでに、独身時代は旅行先で常になんでもいいから文庫本を買って帰るのが好きだった。 購入するのは出来れば大手本屋じゃなくて、その地域の中堅所(?)の本屋さんが良い。 旅行先の本屋さんでつけてもらったカバーは、その土地の住所が記されている。
本を引っ張り出すついでに、思い出もひっぱり出される。 あの時、この本屋さんでどういう気分でこの本を選んだのか、その時の感情が甦って本の世界と同時に思い出にもはまれる。
インドア派の夫と結婚したおかげで「旅先で本を買う」という楽しみは絶たれた。 今、ある本は、独身時代に夫以外の人達と旅行した時の本達。 思い出に浸れば浸るほど、今が色あせて空しくなる。
本を処分する時ってどういう気分の時なんだろう? 私は、「投げやりな気分の時どさくさに紛れて」って感じ。 なんかもう人生疲れちゃったーって気分の時本を処分する。 と、いっても、文庫本派なのでたいして場所を占めてもいないし、あらかた結婚する時処分してきて、その後は図書館で済ませる事が多くなったのであまり数は無い。 だから、結局独身時代に買って結婚してからも持ってきた少ない文庫本を処分する事になるわけで。
カバーを引き剥がし、ダンボールへ放り込む。 明日はブックオフへでも持って行って処分してもらおう。 売れそうな本はまったくないから、捨ててもらいに持って行くだけだけど。 もう、持っていても辛いだけだから。
空いたスペースに子供の本を並べる。 これから増えるのは、この子たちの本なわけで、そのためにも私の本なんか置く場所は要らないわけだし。
新井素子の「ひとめあなたに」が出てきた。 結婚する時これを持ってきた自分にちょっと笑えた。
暁
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