凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2005年06月09日(木)

集合住宅内の敷地で住民である幼稚園児達が遊んでいた。
一人がカタツムリを見つけ歓声をあげる。
殻に縮こまったそれを出そうと水をかけたりあれやこれやと小さい頭と体をフル回転させて試みている。
そこへ一人のお姉ちゃんがやってくる。
たしか五年生。
子供達の輪の中のかたつむりを、すらりと伸びた指でつまむと、無造作に壁に投げつけた。

「あ」と小さな声をあげる幼稚園児達。
無表情のお姉ちゃん。


子供ってこうだよな。
ここから、大人が、命の尊さであるとか、自愛だの慈悲だの、色んな感情を教えていかなきゃいけないわけなんだよな。
そうでないと、このまま、成人してしまうんだ。
この、子供の心のまま、命の重さもわからないまま。

つぶれたかたつむりを囲んでどう反応すればいいのかとまどう幼稚園児。
まず、「かわいそう」と教えて「お墓を作ってあげようか」と提案し、「土に還って栄養になって、命が廻っていくんだよ」と教え
でもこの小学生にはどう教えればいいのか。
そもそも、よその子に教えるなんて大きなお世話だろうし、というか、そんな偉い人間なのかお前は、と自問してしまうし。

子供は天使なんかじゃないよ。
ほおっておくと、そのままの純真な心のままで育つと
とんでもない事になると思うよ。
笑いながらだんごむしを踏み潰す心のまま育つとね。





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