凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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眠ると今日が終わってしまう。 正確には日付はとっくに変わっているので今日もとっくに終わっているのだけれど。
それでも、なんとなく、眠りたくなくてただひたすら本を読んでいたが、睡魔には勝てず、「それなら思い切り朝寝坊してやろう」と眠りについたのが三時。 アユムの顔面連打攻撃で無理やり起こされる。 六時。はぁ。朝か。 私のささやかな夏休みも終わりだ。
窓の外は耳をつんざくかと思われる程の蝉の声。 (大げさだけど気分的にはそう) 時折ひときわ耳障りな鳴き声が混じる。 あぁ掴まった蝉の悲鳴だ。 何を恨めばいいんだろうね。 合掌。
幼稚園へアイを迎えに行く。 保護者とハイテンションの園児達、ついでについてきた夏休み中の兄弟姉妹達やら何やらでごったがえすホールにアイの姿を探す。 「お疲れ」と声をかけると私を見上げ笑う。 「あのね、おかあさんに話したいことたくさんあるんだ」そうですかハイハイ。
きゃんぷはてんとじゃなくてべっどだったよ。○子ちゃんと寝たんだよ。白いパン食べたよ。ハイジの白パンだって。これ作ったの。じょうずでしょう。お風呂がふたつあってね。うそのいびきしてるこがいたよ。アイちゃんうそだってわかったもん。いったときトトロの曲でねーあるこーあるこーって、帰る時はアンパンマンの曲だったの。
アイの口は止まることなくしゃべり続ける。
寝る時ね、○子ちゃんの足に足をのせてねたよ。ううん。重いってはいわなかったよ。あぶらはむにーはーしちにんのこーってへんな歌でしょう?おどりがむずかしいんだよ。みぎぃてっひだりてって。
シャワーを浴びさせ汗を流してやる。 ついでにアユムも本日三回目のシャワー。 それでもこっちは汗疹まみれだ。 肌が弱いとはこういう事か。
昼食は軽くすませたらしい。 それじゃ、とおやつ代わりに冷やした桃を切って食べさせる。 ぺろりと平らげるアイ。 初めて食べる桃にとまどい吐き出すアユム。おいおい。
とりあえず、昼寝をさせよう。 アイは横になると「キャンプファイヤーしたよ。皆で大きな輪になってゲームしたの」と言い、眠りについた。 「またキャンプいきたいなー」とつぶやきつつ。 それは無理。私一人ではどうにもなりません。 アユムもついでに昼寝。
さ、今日から本腰を入れて、アイ達の相手をしないとな。 今のうちに夕食の用意しておこう。 もうカレーでいいや。 あ、キャンプで食べたっていってたっけ。うーん。
アイの夏休みは始まったばかりだ。 起きたら、蝉取りかなやっぱり。 ごめん。蝉。
暁
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