凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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アユムは歩く。歩く歩く。 一歳なりたてなんだからそこまで歩かんでも良かろうにと思うくらい歩く。 もうハイハイなんかやってらんないわ〜♪といった感じ。つまんないなー。 どうせ長い人生二足歩行なんだからさー 四つんばいで移動するのを許される時期をもっと謳歌してもいいじゃんー
公民館の育児スペースを覗いて見る。 勝手に遊んで勝手に帰って良いフリースペースだ。 受け付けに記入後、名前と月齢を書いたシールを子供に貼って適当に遊ばせる。 アイは特に人見知りをするというわけでもないが、私にくっついたまま離れないできょろきょろと周囲を観察している。 まぁ初めてな場所だしな。 生き物の本能として多少警戒はしないと。
それでも適当に放牧してみると、とことこ歩いておもちゃのところにいっては止まり、戻っては止まり、と観察だかマーキングだかしている。 世話人らしい年配の女性がアユムのシールを見て「あら!一歳0ヶ月?上手に歩くわね!」と声をかけてくれる。 はぁ。有難うゴザイマス。 早く歩くのが偉いわけでもないだろうから特に嬉しくもないけど。 多分この女性はこうして色々話し掛けて母親同士の会話のきっかけを作ってくれようとしてるんだろうな。
女性は近くにいた親子に「ほら!この子一歳なりたてなのにあんよ上手よ!あなたも頑張って歩かないとね!」と笑顔で語りかける。 傍らでハイハイしてる男の子を見ると一歳二ヶ月と書かれたシール。 母親は苦笑いで女性に会釈。
だからさー… 子育て中の母親にそれは辛いよ。 本人善意でもって話し掛けてくれているつもりだろうから余計ね。
フリースペース。多分もういかないだろうな。 あの分じゃ「まだおむつ取れないの?この子はもう取れてるよ!頑張らなきゃ!」とか言われるんだろうし。 人の言葉に感情が浮き沈みするのがしんどいし。
幸せに暮らすコツは他人と自分を比べない事だって誰かが言ってたよ。
暁
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