凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2003年11月04日(火)

赤ん坊はよくしゃべる。
喃語だけれど、明らかに声を発して何かを要求する。

「おとうさんって言った!」と夫が声を弾ませる。
そんなのありえない。
「言ったって!ねぇアイ?!」

アイと二人で「もう一回言ってごらん?」と赤ん坊に向かって語りかける。
夫のその姿はTVのペット番組で「うちの猫はごはんって言えるんですよ」と言ってる飼い主を連想させる。
確かに彼方達にはそう聞こえるんだろうね。
ごめんね。あたしには動物の鳴き声にしか聞こえないの。



赤ん坊が泣く。
これは泣き声。喃語とはあきらかに違う発声。

ぼんやり泣き顔を眺める。
隣には開いたままの新聞。
「周囲の誰も知らなかった母親の心の闇」
我が子を殺害した母親の記事の大きな見出し。


誰も知らないよ。心の闇なんか。当然でしょ。自分だって知らないのに。



声が
聞こえますか
泣き声が





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