凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2003年07月03日(木)

生後二ヶ月。赤ん坊は体重五キロに達しようとしている。すさまじい成長曲線。
軽くて頼りなげだった重さも今や両腕にずっしりとくるようになった。
あぁつまんない。面白い生き物だったのに、どんどん人間みたいになっていくのね。

最近は空腹時には指しゃぶりをするようになってきた。
アイは全然しない子供だったので新鮮。
へー赤ん坊みたいと興味深く眺める。
泣き声以外の声も出すようになった。
犬が鼻を鳴らすような「くー」という甘ったるい声。
まさしく甘えている声なんだけど、「甘えたいなー」なんて感情がこいつに芽生えてきたんだろうか?

眠っている時にしていたしらわらいもこの頃は目を開けててやる事がある。
でも、これもやっぱりただの顔の筋肉のひきつれ、なのかしらん?

母は「白笑い」と言っていたが、「からわらい」とも言うらしい。
やっぱり「空笑い」なんだろうか。空っぽの笑い?
人間の形をしたこの器が笑いの形に歪んでいるだけって事?

ある地方では「ほとけわらい」とよぶと教えていただいた。
仏様が笑わせているのだと。へぇ。素敵。
空っぽの笑いよりまだ誰かの意志を感じられる方が見てて楽しい。

ほら、あんた疲れた顔してるよ 笑いなさい こんな風に
そしたらちょっとだけ気分が軽くなるから
それからまた頑張んなさいよ

仏様がこちらに向かってそう言って赤ん坊の顔を笑いの形にしてる
そう思えばちょっと気が楽になるかも

素直に赤ん坊が笑っている、と思えば早いんだろうけど。
はてさて、いつ頃から赤ん坊の笑い顔に自身の感情が反映されてくるものなんだろう?
いずれにせよ、相手の笑顔を見てこちらも頬を緩める位の心の余裕は持たねば。


それにしても腹の中で神様につねられたり
生まれてきたら仏様に笑わされたり赤ん坊も忙しい事。





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