このところのストレスの一因は。
ずばり「老い」を認識したこと。
今はゆるやかに下ってく 坂道のてっぺんにいる。
などと言ったら。
達者な年配者達はちゃんちゃら可笑しいと笑うかもしれない。
50そこらで弱音を吐くなと怒るかもしれない。
老い=マイナス のイメージを抱くような生き方を憐れんでくれるかもしれない。
が。人はそれぞれだ。
老いを受け入れられず、さりとて強靭に抵抗しようとも思わない自分がいる。
鏡を見る。だらしなくなった顔の輪郭。
手を引いて歩いた子供に、遅いと振り返られるようになった歩き方。
最後まで頑張って生きた祖母や、父や、母の姿。
だけど。いつかは行く道。
願わくば徐々に老いに慣れ親しんでいけばいい。
不老不死や、永遠の若さや、美貌を望むほど立派な人間でもない。
なのに。
この淋しさはどうしようもない。
待遇も条件も何の不満もないはずの職場で的外れの淋しさを抱く。
過去の職歴をせめてもの武器にして紛れ込んだ職場。
時間とお金をかけて育ててもらう年齢ではないのだと分かっているつもりだ。
わけもなく懸命な若い人達を見るといっそ妬ましい。
まとわりつく子供。ひとりになれる時間もなく八つ当たりしていた毎日。
今更戻りたくもないが、確かに一つの花の時代だったんだろう。
これからは過去のあらゆる経験を食い潰して生きていく。
ゆるやかに下っていく道を眺める。
後戻りはなしだ。
しばし自堕落に耽ったあとは、がむしゃらに山道を登った時のように、
前に進むしかない。
願わくば。この先、断崖絶壁でありませぬように。
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大学受験のストレスか。
昨夜、久々に長女がかんしゃくを起こす。
塾で先生と辞める、辞めないと一悶着あったらしい。
帰りがあまり遅いので電話したら泣きじゃくった娘の様子を伝えてくれた。
自分への悔し泣き。手に取るように解かる。
今までにもさんざあった。こちらが逃げて泣きたくなる様な。
いつもはクールな長女が… さぞや先生はびっくりしたかな。
泣くも、怒るも、笑うも、一生懸命頑張れるのも… いいなぁ。
お母さんみたいになるなよ。
まぁ。これはこれで後悔はしてませんが。
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…後悔するほど他の選択肢もなかったちゅーことね
Sako