Good Luck,Good Lack.
     
世界不変
あの日、世界は変わったと思ったのに。
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東日本大震災のその日、その年、日記は書いていなかった。
関東のオフィスで仕事をしていた自分は
会社の椅子が勝手に動くほどの揺れで
慌てて家の近くに住んでいる親戚に電話をした。
仕事はほぼストップで気づけば外が暗く、
電車も駅もパニック状態だと言うから、家には帰れず
会社の同僚の家に泊めてもらうことになって
ショッピングモールで必要なものを買って1時間くらい歩いた。
オフィスが多い場所だったから
会社で泊まろうとする人が食べるものを買うのに殺到して
家に歩いて帰ろうとする人が急ぎ足で去って行って
でも、ひどく現実味がなくて、誰もが同じようなことばかり繰り返し話していた。
次の日は晴れていて、電車も動いていて、昼前に家についた。
スーパーの棚が空っぽになっていたことだけ、妙に現実だった。
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震源近域の方々からすれば何の被害もないような場所で
ボランティアも行けたわけでもなく
ほんの少し募金をして、2日後くらいから普通に仕事をした。
普通に仕事をするというその仕事が、
誰かの直接の役に立つことじゃなかったから
それも現実感がなかった。
たくさんの方が亡くなって、怪我をして、生活が破壊されて
でも同じ国で普通に仕事をするんだ。
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そうして今、違う国で、ぜんぜん違う理由だけど
たくさんの方が亡くなって、怪我をして、生活が破壊されて、
違う国で普通に仕事をしている。
それだけじゃないな。
自分の知らないところで、いつもそんなことは起きている。
また昨日も普通に仕事をした。
意義の低い会議の中で、黙祷もしないで。
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あの日、自分は変わったと思ったのに。

2022年03月11日(金)


成人之日
さて、祝われる人はどこにいる。
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新成人の皆様、おめでとうございます。
成人になるまで生き抜いてきたんだもの、
何がなんでも慶事に違いない。
バカ騒ぎと呼ばれるたぐいのことが好きかどうかわからないけど
このご時世、せめて好きな人たちと過ごしていただきたい。
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自分の成人の日は
振り袖は着ずに、新しいスーツを誂えた。
モスグリーンのスーツにワインレッドのシャツ。
うちの親はいい趣味してる。
飲み会があるのやらないのやら
自分が誘われるのやら誘われないのやら
小心者炸裂で心配してたなあ。
地元だから誘われなかったら帰ろうって思ってたけど
なんだかんだ塾のときの友達と話したりして
結局仲良かった人と一緒に飲み会行ったんだっけかな。
あんまりよく覚えていない。
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あの頃は、これで明日が終わりだなんて考えてたことが
今やかけらも思い出せない。
素晴らしき哉、人生。
何しろ前にしか進まない。
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祝われる人達が、明日を楽しいと思える日々であるように。

2022年01月10日(月)


正月気分
抜けやしない。
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「吸血鬼すぐ死ぬ」に昨年急にハマりました。
多分アニメ化するとのことで色々露出増えてたのかな。
アニメ化前に電子書籍で大人買い。
楽しい−。
なんか久々にギャグ漫画と呼ばれるやつ読んだな。
こういう話できる人もあんまりいなくなった。
大人って面倒。
でも楽になったこともたくさんある。
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3連休、3連休。
「明日が休みである今日」が一番幸せかもしれない。
幸せの中にいると、幸せがわかりづらくなる。
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正月気分は、正月じゃないときのほうが趣深い。

2022年01月09日(日)


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