2007年02月15日(木) |
このキャンディが 終わったら |
創り出される 音のすべて
繋ぎ止めようとする ライン
とても 酷いコトに 慣れてしまったら
アナタに二度と 逢いに行けない気がして
懐かしいあの声から 解放されるかな
このキャンディが 終わったら
「大丈夫だ」と 言って欲しくて
「大丈夫か」と 聞いて欲しくなくて
このままが良くて あの先を見たくて
ただ 目を閉じて 流されるように 緩やかに
その指の なぞる通りに
心地よいその体温を 決して無くさないように
好きですと まっすぐに伝えられたら
伝えられたら どうなる?
困り果てた時は 笑うんだよね
2006年10月27日(金) |
ちゃんと 照れずにさあ |
うっかり見とれてしまったの でも
ソレはきっと 私の欲しいモノではないし
アナタもたぶん 満たされはしないでしょう
不意に追い抜かれた 赤い自転車とか
綺麗な模様の ガラスのコップとか
例えばアナタが あの時 あの場所で
私と一緒に 笑い合っていたとしても
もう手に入らない 届かない箱に閉じ込めたから
アナタじゃない 別の誰かと
ココじゃない 何処か別の所へ
出来るだけ 遠くへ 違うモノを求めて
そうやって 旅に出ようとして
足下を見つめて立ちすくむ この靴じゃ駄目
本当は裸足で 何処にでも行けるのに
大切な人には 言わないと
ちゃんと 照れずにさあ
優しくされたいんじゃない
信じてもらいたいんじゃない
与えてもらいたいんじゃない
そういうのとは 違うのよ
嵐のように 叩き付ける雨を見ながら
理由を付けて 楽になろうとして
割れそうに痛む 頭を抱えて
バラバラになりそうな 心を持て余す
あの人が 無事で居ますように
シンプルだけど 一番の思い
ひとりで居る時の方が 素直で困るね
あなたの肩に 腕に その手のひらに
胸元に 足元に 降り積もる 桃色の欠片
私の柔らかなスカートの上 降り注ぐ
心を満たす でも 頼りない 桃色の破片
風が吹けば 一瞬で散り散りになるかもしれない
これを幸福と言うのかしらと ふと思って
桜の下 ひとり微笑んだ
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