Howdy from Australia
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2006年01月11日(水) |
going back for good |
どうせ三月にはオーストラリアを離れるというのに、航空券も一番高い時期だというのに、年末年始は一時帰国していた。お正月を家族で迎えたかったし、お墓参りや初詣にも行きたかった。二年も会わない間に成長した姪や甥に会うのも楽しみだったし、姉の新居にも遊びに行きたかった。日本で頑張っているMの顔も見たかったし、湯船にゆっくりつかりたかった。
不思議なことに日本に一時帰国している間に、自分の中でオーストラリア生活にすでに終止符を打ったような感じになってしまい、今回シドニーに戻って来ても、以前のように自分の居場所に帰ってきたという感覚がなかった。窓から見える景色は相変わらず緑豊かで美しいのに。
来週には所長にも、出産休暇に入る主任研究員にも二月一杯で退職する旨を伝えなくてはならない。同じプロジェクトを任されている私の相棒(博士課程研究生)は、私のいない間に実験に失敗し、私の帰りをずっと待っていたらしいが、その割りに、昨日から行方不明で、実験の約束をしていたのにとうとう来なかった。携帯に連絡もない。
二人で議論が弾んだ時などは、彼女の博士が終わるまで、自分たちの立てた仮説が証明されるまで二人三脚で頑張れたら!などと思ったこともあったが、実際問題、私の代わりはいくらでもいるのだ。
泣いても笑っても完全帰国まであと二ヶ月となった。
明日の朝、Mがシドニーに到着する。会社を休んで空港まで迎えに行く予定。何しろ7ヶ月ぶりの再会。会った瞬間にMが帰る日のことを考えて、悲しくなってしまいそうだけれど、短い滞在中に喧嘩をしたり口論のないように気をつけなくては。ぎりぎりまで実感がわかなかったけれど、いよいよ明日会える。
2005年10月08日(土) |
second round offer |
友達Yがうちに来ることになっていたので、早起きをして大急ぎで掃除を済ませ、料理に取り掛かる。錦糸玉子と呼ぶには程遠い分厚い物体が出来上がってしまったが、これでも寿司飯の上に乗せれば何とか様になるはず。つくねのたれをあわせたり、アスパラをゆでたり、タルトの生地を下焼きしていたら、電話が鳴った。
出てみると、恐ろしく声変わりした友達Yからだった。日本から帰ってきてから疲れがどっと出たらしく、咳が止まらないのだとか。それもそのはず、20数名の生徒さんを引き連れて修学旅行で日本に行って来たばかり。苦労も多かったに違いない。本当に楽しかったよ〜と興奮気味に旅の話をしてくれたけれど、お大事にねと言って電話を切った。
一旦作り始めた料理を途中でやめるわけには行かないので、とりあえず予定していたものぐらいは作ってしまうことに。でも、一人で食べるのはやっぱり寂しい。ということで二次募集を手当たり次第かけてみるものの、もともと友達の輪が狭いこともあって、ことごとく失敗に終わる。
産婦人科医Sから聞いた話をふと思い出す。専門医となる訓練を受けている助手の一人が、赴任してきてまだ3ヶ月目なのだけれど、この度結婚をすることになったのだとか。そこで、招待状を送ったらしいのだけれど、上司や教授にだけ送り、同僚には一人も送らなかった。蓋を開けてみれば、招待された方にも先約があったりして、人数集まらないという展開に。そこで慌てて、同僚にも招待状を送ったというわけなのだけど、時すでに遅し。噂は病院内を駆け巡り、二次募集をかけたということで、印象はさらに悪化、あまりに失礼すぎるということで「こっちから願い下げ」って感じだったらしい。
二次募集はやっぱり上手く行かないということで納得。とりあえず、昼間から一人で白ワインで乾杯し、テーブルの上に並んだ料理をつまんでいたら、いい気分になり、TVをつけたままソファでうたた寝をしてしまった。
ま、こんな土曜日も悪くないか。
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