日々あんだら
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皇踏山にて
今日,実家のおかんから衝撃的な悲報が飛び込んできた。 地元の渕崎パンが明日で閉店!!!😭😭😭 せっかく昨夜上昇した気分が,一気にどん底まで落ちてしまった。
おれが生まれる前からある近所のパン屋さん。 毎朝渕崎パンの食パンを食べて学校に行き,給食で渕崎パンのコッペパンを食べて帰ってきた。 日曜日の朝は渕崎パンの菓子パンがテーブルに山積みになっていて,それが1週間がんばったご褒美だった。 (のちに,おかんが朝寝をするための作戦だったことが判明。😂) 我が家は弱肉強食,早い者勝ちが鉄則だったので,お目当てのパンを食べるために頑張って早起きしたものだ。
好きなパンはたくさんあるけど,玉子パン,豆パン,メロンパンがおれの中のTOP3。 特にメロンパンはここのがスタンダードになってしまい,島を出てからどんなに美味しいメロンパンを食べても 「なんか違う…」と感じる体になってしまった。 他にもあんフライブレッド(甘みとカロリーの爆弾。こしあん入り揚げパン。親父と奪い合いになる), ネオソフト(柔らかいコッペパンに生クリームをサンド。勝手に食べるとおかんが不機嫌になる), 白あんぱん(うちでは不人気でおれが独占)なんかも好きやったなぁ。
いつも帰省するたび,高松から小豆島に渡るフェリーの売店で渕崎パンのパンを買って食べた。 高松でお昼を食べてから乗った時も,帰宅してすぐご飯っていう時にも必ず食べた。 高松の人はみんな「宇高連絡船のうどんを食べると故郷に戻ってきた実感がわく」って言うんやけど, おれにとっては渕崎パンがそれだった。 お店は里山の上り坂が始まるところにあって,そこでパンを2〜3個買って山で食べたりもした。
おかんがおれたちに送ろうと最後のパンを買いに走ってくれたんやけど,予約でいっぱいでもうありません, と言われてしまったらしい。 予約というシステムがあることを46年目にして初めて知った。(笑) もうあの玉子パンも豆パンもメロンパンも食べられないのか…と思うと悲しくて仕方がない。 妹は,息子のはじめてのおつかいを渕崎パンでしたかった,と嘆いていた。 5月に帰省して友達をご案内する予定やったんやけど,それも幻の企画となってしまった。
おれたちをここまで大きくしてくれてありがとう,渕崎パン。君の味は忘れない。 なんか違うメロンパンとともに,これからの人生を歩んでいきます。
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