2005年04月03日(日) |
放置してたらもう春になってた。 |
せっかく有料ブログ使ってるのに、これではあんまりやろ。と思い久しぶりになにか書くことにした。 ほんとうにひさしぶりで、書くこともない上にタグの使いかたも忘れてしまった。廃人である。有料版の年更新は済ませておいた。1年で何話書けることやら…。お題はBeck / gueroにします。
冬以来の激務に腰が悲鳴をあげ、暖かくなってきてからはゆるゆるのシフトに移行。結果関節へのストレスや寝不足はやや軽減したものの、実入りも少なくなりタダでさえ出不精なのに、さらに輪をかけて引きこもりの兆候が。ヒマに任せて宝くじや懸賞サイトに手を出し始めるという悪循環。 外出しなくなったので、自然と聴いてる音楽もゆるめのものに。今年に入ってジャズやレゲエを聴き始めた。TOOTS & THE MAYTALSいいですね。
そんな耳に今回のベックである。ちなみに今回は輸入盤だ。国内盤やDVD付きを購入するのは正直ためらわれた。前作シー・チェンジにいたってはまだ聴いてもいない。ヤヴァイ。ミッドナイト・ヴァルチャーズ以来熱が冷めているのです。
1曲目は(ジョンスペ)ブルース・エクスプロージョンと競演できるバキバキのロックチューン。だがそれ以降はおかしなタイム感の打ち込みヒップホップと脱力フォークがだらだら続く。とてもだらしなくて心地いい。
この微妙なタイム感のズレ。オディレイのときも変てこだったけど、今回のはオルタナのごちゃつきさがなくて、アフリカバンバータみたいな清冽さと哀愁がある。80年代のやるせなさ。バンバータとかこのころの坂本龍一のソロとか、PILとか、そんでやっぱしダフトパンクの1stとか、「なんか勘違いしてるんだけどこの後これが最先端」な香り。5回くらい聴きなおしてよさがわかってくる。でも最先端なんて考えてないんだろうなとも思う。ギターがリズムだけ刻むってのもいいね。チープなシンセ音がいい。
この間DJでこのへんの音をかけてみて、やはりエレクトロ・クラッシュとかニューウェイヴ・リヴァイヴァル一群の、あの狙いすました隙のなさも好きっちゃー好きなんだけど、バンバータの和めるけど、同時に踊れるニューウェイヴなのがいいなとわかった。今回のベックは売れるだろうか。ブルース・エクスプロージョンは売れたのだろうか。最近出たアレック・エンパイアの新譜(未聴)は話題になっているのだろうか。
ベックはLIVEはどんなんだろう。フジに出るんだよね。本国では小さな会場でギグってるらしいけど、てことはミラーボールがまわったり天井からベッドが降りてくる、とかそういうのはもう止めたのだろうか。
フジは行く予定だが、もしベックとダイナソーJr.とかぶってしまったら、たぶんダイナソーに行ってしまう。ダイナソーたぶんヘロヘロだろうけど。
グエロよかったんで、シー・チェンジも聴いてみることにする。おしまい。
2005年02月23日(水) |
さて書くか。お題はPIL / compactdisc |
本来は「Album」というタイトルだそうです。
2月半ば、突然高熱にうなされ、医師に診断されること「インフルエンザ」。病床でうんうん唸りながら聴いていたのが、このアルバムでした。
ウチにはTVはなく、本を読む体力気力もなく、ただ天井を仰ぎながら聴いてたCD(CDを交換する気力も失せておりました)。買ったのは地元であったか、いつであったかも微妙。ただ「happy?」や「9」等の音に幻滅しながらも、ジョン・ライドン〜PILというだけで買いまくっていた時期がありまして、この「compactdisc」も(購入した記憶を忘れて)あやうくネット通販で注文するところでした。あぶねえ。
メムバーはジョン・ライドン以下、B.ビル・ラズウェル、G.スティーヴ・ヴァイ、Key.坂本龍一、Dr.ジンジャー・ベイカーという調べてから気づいた「なんなんじゃこれは」なメンツ。一聴したイメージはメタルなギターが鳴りっ放し。そんなもんだから買った当初は「窓からポイ」だったのですな。
でも断言する!これすげえイイぞあ!!
PILはファーストかセカンド。などといわずぜひ手を伸ばして欲しい逸品。ファーストもセカンドも歴史的名盤扱いされてるけど、実際通し聴きはキツイし、もちろんサードも好きですけどね。でも「compactdisc」は全曲POPだし弾きっぱなしと思われるギターも1曲1リフだけだし、あのドロドロした太鼓!まさに和太鼓みたいに乱打するドラム!これが病みつき!7曲で40分というサイズもジャストですしね。
太鼓とギターだけで3日間の闘病に耐えた。しかも職場復帰後も店内BGMでかけまくった(もちろん他スタッフからイヤがられた)。はじめてPILを我が物にした思いです。うーん感無量。キースやジャーがいなくともいかすのである。
ちなみにジャー・ウォブルはこんなこともやってた。再発CDがもうすぐ出るらしい。知らなかった。インフルエンザに罹ってからCDへの物欲が減退しはじめている今日このごろだけど、こういう路線(どういう路線だ?)を掘り進めてみたい欲はムクムクと。
今回の項はG.B.H/THE PUNK SINGLES 1981-84をBGMに書きました。なんだふつうのパンクじゃん、と思うなかれ。健康体になればパンクなのですよ。
2004年10月27日(水) |
英国BBCの名物DJ、ジョン・ピール死去。 |
いろんなCDでお世話になりました。一番最近ではニュー・オーダーとか。ご冥福を祈ります。
ニルヴァーナBOXセットのライナーノーツ担当はサーストン・ムーア(ソニックユース)だそうです。なにも考えず日本盤を予約したけど、よかったんかな。
ブレットとバーナード(exスウェード)の新バンドの名前決定。The Tears。ううう。そのまんまだ。いい(笑)。来年アルバムを出すそうです。
くるりからDr.クリストファー・マグワイア脱退。音楽性の相違が理由。個人的にはバンド解散に匹敵する悲報である。ああいうハードコアというか、インディなドラムがあってこそ、(時代錯誤ともいえる)ヘヴィ・リフなギターが生きると思ってたので。苦悩の人岸田君の未来はどっちだ?
さて売場で4面モニターにゲリラ展開していた「ジャッカス」。ある日出勤してみるとオアシスに差し替えられていることに気がつき、「やった!とうとう強制撤去か?!」と色めき立ったのですが、単に売り切れという事実。 しかも二本組パックは早々に廃盤が決定。 だから500本発注しとけって言ったのに!(←冗談でしたが)
臨発で(僕の目の届かないところで)ひっそりとレジデンツのDVD(しかも日本盤!!)の発注書が来ていたらしく、あの目玉のジャケで1枚だけ入荷されていたのを売場で発見!なんじゃこりゃー!とあわてて追加。周囲からも「1枚だけなんて、IHDさんにしては消極的だよね」呼ばわれ。ちがうー。オイラじゃないー。とかいいつつも追加は4枚くらい。売れないだろうしね(笑)。
そんなオイラはROVOのLIVEDVDを購入。夕暮れの日比谷野音です。 モニター展開予定でしたが、没りました。 没、なんて観念は(2Fモニターを私有していたころの)僕の中にはなかったのですが、音楽DVDチームなるものが誕生し、販売計画を提出しなければならん身になって以降、こういうお遊び(実験)ができなくなってしまった。これからは若い世代に売場を渡さなくてはならんわけです。寂しい…。 閉店後、大爆音で4面モニターでROVOを流しながら、新コーナーのコメント書き。コーナーの発案&展開もこれが最後(の予定)。これが終わったら僕はどこへ行くのか。それは誰にも知らない(ウソ)。
本日のBGM・momus / learning to be human
かれこれ12日ばかりCDを買っておりません。記録更新だ。で、ウッドゥントップスとかモーマスとか後ろ向きなCDばかり棚から掘り起こしては聴きあさっております。モーマスのアルバムなんて東京に連れ出して(3年くらいになるけど)初めて聴いた。久しぶりに聴くとまたよかったりする(笑)。 ミッシェルが解散してちょうど1年。それ以来「ロックンロール」を意識的になって聴くようになり、なんとなく「ロックンロール」というものがわかってきた。例えればローゼス「レザレクション」アウトロの永遠ジャム。ザ・フー「マイ・ジェネレーション」LIVE音源のアウトロ。くるり「すけべな女の子」やっぱしアウトロ部分。とかその他その他。 で、ブルーズの中にそのよさを探しはじめてるのが今で(ガットギターで、グッ、ガッとか単音弾きでやられると、一々シビレる)。もう一方でルー・リードのエクスタシー顔がちらちら浮かんで、ロックンロールとは恍惚、の観点でそのうちサイケものの大海にザンブと飛び込むかもしれない。それまでガレージで片づけていた音をサイケ面で見直したり。 そういう意欲を前にして、今は緩衝地帯。何も買わず。ロックンロールとは無縁そうな音楽を聴き(モーマスだものね)。
新しい音源も買ってゆきたいのだけれど(ジミー・イート・ワールドとか)、お金がもたないから国内盤は買ってられる余裕がなくなるのです。そしたら、輸入盤。そして来年1月施行の輸入権問題。
生きて行くためにどうやって闘ってゆくか。そういうこと考えねばならないところまで来てるのであります。食ってゆくだけだったらなんとでもなる。でも、それだけではないわけで。
来月の米大統領選もそれなりに食指ははたらくけどね。もっといろんなところにアンテナ張り巡らせよう。ノー・フューチャーとかウソぶいてたけど、少しは将来のことを考えよう(未来を築こう)としばし思った休日。
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