凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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アユムが幼稚園の頃、一番仲良かったママ友から久し振りにランチでもしない?とラインが来た。 違う小学校になって自然と疎遠になり、年賀状のやりとりだけになっていたので嬉しかった。
「話がある」と言うのがとても気になったけど、久し振りだったので深く考えなかった。 なんだろう、なにか違う小学校の繋がりとして? 「いつかは旦那の田舎に行って義親と同居しなきゃいけないかも」って昔話してたっけ。 それで同居が決まって引っ越しすることになったから、報告とか? 律儀なあの子ならあり得るなぁ。 ポリープ取ったって言ってたけど、まさか検査結果が…って話じゃないよね?
ひとりあれこれ考えながらも(深く考えているじゃん…)楽しみにしてた。
久し振りに会うママ友は全然変わってなくて。 相変わらずアクティブで、PTA役員だの、子供のスポーツサークルの代表だの、パート掛け持ちだの、精力的に動き回っていて、聞いてるこっちが目が回るようだった。
「でも全然元気なのよ。以前より健康になって。良いサプリがあってね」
…うん?
「どんなサプリも脳には効かないけど、このサプリは細胞ひとつひとつを元気にするから、何にでも効くの」
はぁ。
どれだけそのサプリが良いか、延々と説明。
なんとなく話題を変えると、今度は帰省した時の身内の仕事から(自営業が多い身内らしい)今後の人生観について、「なんか色々やりたい‼って思ってさ」などと将来の展開の話になり「あたしたち、ネットワークビジネスやってるの」と言ってきた。
ああ。やっぱりそういうことか。
初めて一年半位らしい。 今は変動はあるけど大体月五万位入ってくるそうな。 「起動にのればもっといけると頑張ってるの」
はぁ。
そうだよね。 久し振りに知り合いが会おうって言ってきたら、大概こういう話か宗教だよね。 知ってたけど、まさかこの人達が、と思ってた。 でも考えたら、一人はア●ウェイとかもやってた人だから、そういうの好きなんだろうな。
なんとなくふんわり話を聞き流して、「ごめん、帰る時間なんで」と終わりにした。
ごめんね。 ネットワークビジネスするほど知り合いいないの。 人脈の広いこの人達には適したシステムなんだろうけど。
ああ、あたし、もうこの人達の中ではママ友仲間じゃなくて、金儲けの対象として見られるだけの存在になったんだなぁ。 私の中では幼稚園時代のかけがえのない友達だったのに。
大事な何かが無くなった。
「今日は有り難う!久し振りに会えて楽しかった。ネットワークビジネスは二人にぴったりだね。私もバイト頑張るね。」と気付かぬふりしてラインを送る。 「楽しかったね!」 「またランチしようね!」と返信がくる。
またランチしたら、次はあからさまに色々勧められるのかな。 でも二人で勧めると、私の分はどちらの儲けになるのかな? それで二人の間がギクシャクしたりしないのかな。
色々薬を飲んでいるので、訳のわからないサプリまで飲む気はない。
カモになれなくてごめんね。
暑い。 それにしても暑い。 夏ってこんなに暑かったっけ? 歳だから暑さがこたえるようになってしまったとか? だとしたら、早く暑さ寒さの感覚が鈍い年寄りになりたいものだ。 そうしたら、気がつかないうちに、熱中症とか肺炎とかになって死ぬかもしれないんだよね? 神様が考えた自然淘汰の機能のひとつなのかな。 だとしたら、私は抗わずに受け入れるけど。 こんなに暑さがこたえるのは、まだその時期じゃないってことか。
アユムと二人、連日まったりぐったりすごしております。 来年はアユムも中学。 夏休みは部活三昧なのかな。
なんか色々あるけど、振り返るのがしんどい。
あんなに楽しみにしてた姪の結婚式は、夫が「思い出すと腸が煮え繰り返る日」にしてくれやがった。 さすがとしか言いようがない。 常識を知らない役立たずとは思っていたが、ここまでとは思わなかった。 私が甘かったということか。
この数行で既に血圧が上は200まで上がったような気がする位、怒りで頭がぐらぐらしてくる。 なので今日はここまで。
暁
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