moonshine  エミ




2004年11月30日(火)  溺れないように息継ぎその都度

いつもより15分くらい早く、といっても家を出る45分ほど前なんですが起きることが出来たので、お弁当づくりに少し余裕がありました。なーんていっても、普段は冷凍食品を入れるスペースに、ツナとキュウリをマヨネーズ・クレイジーソルトで和えたサラダをちょちょっと入れたくらいですが。

月曜日からお弁当箱を入れる袋を新調したら、何人かの同僚が「変わったね」て気づいてくれた。初代のも今のも、どちらも友だちのハンドメイドなのです。「ずっと使ってくれてるから」と、新しいのをプレゼントしてくれた。

先週の金曜日に届いていた本を、やっと取りに行く。『星の玉子さま』(文と絵 森博嗣 文藝春秋)、『イラクの小さな橋を渡って』(文 池澤夏樹 写真 本橋成一 光文社)の2冊。ネットで買ってセブンイレブンで受け取れるなんて、いい時代です。前者は絵本なので、帰宅してから短い時間で読んだけど、まだまだ、何度でも読んで、考えることができそう。森博嗣らしいエッセンスに、いつもよりちょっと優しさ多めにしてますって感じ。

仕事が、思うように進まなかったり、うまいこと言えなかったりで、なかなかへこむ。今日は9時過ぎに上がって、月末だし、同僚と少しだけ飲んだ。酔っぱらうまで飲むのもいいけど、短い時間であれこれ話して、お酒でひとときあったまるのもいいなあと思う。忙しくて時間がないのが続いてまだまだ終わりが見えないときって、パーッと遊ぶのがきついときもけっこうある。でも、ちょこちょこ息抜き、というか息継ぎ、をするのは本当に大事。小さなことで救われ続けてる。いろんな人に、いろんなことにありがとう。あー、明日もがんばろう。つらいけど。

わかってほしいという気持ちはいつも切実だけど、本当に一生懸命にやっているときはそれほど人の目って気にならないものだ。私は、今は自分の仕事っておもしろいなーと思ってやっている。ほかの人から見たら全然つまらなそうだったり、たいしたことないっていうのかもしれない。誰でも、中に入ってみないとわからないことはいっぱいある。それはしかたのないことだと思う。でも、自分には見えていない部分がある、ってことに気づかないで、あるいは気づかないふりをして、無責任なこと言う人間にはなりたくないなあ。柔軟性というのはある意味、若者の特権かもしれなくて、流されない“自分”をつくるのは大切だけど、固定観念に縛られた大人になるのは悲しいことだよね。時を重ねるほどに、想像力豊かな、自由な心を手に入れたいし、そういう人のそばにいたいな。

なーんて書いてるうちに1時40分、明日はお弁当のおかず貯金もないのに! さあ寝よう、早く寝よう、もう遅いけど。





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2004年11月29日(月)  夢で会いましょう

今日も10時過ぎまで仕事、今週もこんな感じっぽいなあ。長い。仕事が遅くなるのはいいけど(いや、良くはないけど!)、やっぱりねえ。展望がないのがつらいねえ。

スーパーにも寄らず一目散に家に帰って、ごみだし、洗濯物と台所片付け、ピザまん一個とヨーグルトを食べてお風呂に入って、あっという間に今は12時半ですよ。こないだ友だちとあけた赤ワイン、最後の半杯くらいをちびちび飲んでます。

さ、明日が睡眠不足二日目。今夜早く寝るのが大事です。きのう寝たの3時半。昨日・・・そう、昨日は、本をまる2冊読みました。森博嗣の『夢・出逢い・魔性』(講談社文庫)。夢で会いましょう、です。英題(この人の本には必ず英題がつく)は、“You May Die in My Show”、好きやねー、森さんは、こういうのが。面白かったけど、この話では私の好きな恋の四角関係が出てこなかったのがちょっと淋しい。

もう一冊は、宮本輝の『葡萄と郷愁』(文春文庫)。これは非常に、宮本さんらしい話だった。面白かった、また再読するだろうなあと思う。でもこれ、雑誌「JJ」で1985年くらいに連載されてたらしいけど、その頃のJJの読者層って今と違ったのかしらん?

読み終わったあと、昨日はTSUTAYAに行ってCDとDVDとビデオを借りました。CDは、何で今さらって感じですがベン・フォールズ・ファイブ。めちゃかっこいい! ビデオは『たそがれ清兵衛』、まだ見てません。DVDは宇多田ヒカルのシングルクリップ集、すごい楽しいです。目を瞠る。でも、私のパソコン、怪しい。読み取り成功率は1割以下かも。ショック・・・。

TSUTAYAの隣のヴィレッジ・ヴァンガードで本を買った。保坂和志の『猫に時間の流れる』(中公文庫)。宣伝文句(?)が、「新しい猫小説」って書いてあって笑った。新しくない猫小説は、やっぱり夏目漱石とか内田百�里箸�ってことなのかなァ。この保坂氏、うちの会社の人にすっごく似てるの。その人よりは保坂さんのほうがだいぶ年上だけどね。

夜の12時半くらいから、ポトフを製作。小さめに切ったのにぐるぐるまぜこぜしていたら、じゃがいもがドロドロに溶けてしまいました、失敗。味はいいんだけど。それでそのあとアイロンがけとかまた読書とかしてたら、そりゃ3時も過ぎてしまいますよねえ。いかんいかん。さ、おやすみなさーい。今夜も一瞬で眠れそう。





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2004年11月27日(土)  毎朝、新しい山のふもとへ

服を脱ぎ散らかしてベッドにもぐりこむこと12時間。起きたら2時。酒の残りを少々感じながら、なんとなく嫌な予感がして昨夜の上着のポケットを探る。ない。バッグをひっくり返す。ない。布団をひっぺがしてみる。ない。冷蔵庫をあけてみる。ない。携帯電話がなーい!

これは困ったことになった、と、とるものもとりあえず自転車に乗って向かったのは会社。うーんこんなときまで会社が活動拠点になっている自分に疑念はあれど仕方がない。うちは固定電話をつけていないし、今どきテレホンカードなんて持ってないし、大きな声ではいえないが、会社からだと電話代かかんないし。よく考えたらゆうべシャワーも浴びず顔も洗わずに寝ていたんですがそのまま(歯だけ磨いて)での出社でした。もう、恥ずかしいことなんて何もない・・・。

会社に着いたら上司が来ていた。ああ、やっぱり、私たちの仕事はまだまだ続くのね・・・なんてしんみりしている場合ではなく、「あれ?なんで来たの?さっきお母さんから電話があったよ。会社に来てますかって」と言われてびっくり。ああ、もう、事件は親の耳に? 
「あんた、また飲んでやらかしたね」
上司の声が耳に痛い・・・。

「えーと、親に・・・約束している友だちに・・・いや、まず、自分の携帯に電話してみたらいいんですよね!」
落ち着けー落ち着けーと唱えながら自分の番号をダイヤル。プルルル・・・あ、つながってる!
「もしもし」
「はい、もしもし」(おばさんの声)
「え? え?」
「もしもし、これ、落し物の携帯ですよ」
「あっ! あ、持ち主です」

ということで、携帯電話は無事に拾われていたのでした。ゆうべ乗ったタクシーで落としていたらしく、タクシー会社に保管されていました。まだ動揺しつつ住所を聞く。清水町・・・。いまいちよくわからんところ・・・。

「あ、そこならね、バスより、自転車のほうが早いよ」
と落ち着いた反応を示したのはマイ上司。
「はい、美味本(福岡のローカルグルメ本)の地図、拡大コピーして」
言われるがままにコピー。ちなみに、その本も上司のお下がりとしてもらいうけたものです。
「いい?ここをまっすぐ行って、ここ曲がって、この辺、ガード下をずーっと行って橋を渡って、ここに信号が・・・」
と、まるで仕事の説明をするようにじゅんじゅんと蛍光マーカーひきながら道順を教えられる。な、なんて頼りになるの、私の上司は! 土曜日まで!

感涙にむせびながら言われたとおりの道を行く。20分ほどで着いた。途中のスーパーでお菓子を買い込んで、懐かしい携帯ちゃんと交換。おばちゃんはとてもいい人でした。た、助かったー・・・。

また20分ほどかけて帰る。風が強い。あまりの自転車の進まなさに嫌気がさして、家に着く直前、柏井さん(ご近所)に電話。
「もしもし?」
「あー、もう、そういうの結構ですから! 宗教とか勧誘とか!」
柏井さん、おもしろすぎ。
で、柏井さんちの下で、空気入れ借りてこきこき注入。コーヒーいただきにのこのこ上がりこむと、あら、主水さんがいる。今夜一緒にライブをするらしく、練習中でした。熱いコーヒー飲みながら、伸びやかな主水さんの歌声を聴く。柏井さんのスライドギター。なんかめちゃくちゃ贅沢な空間だ・・・。心のざわめきがすーっと消えて、落ち着いた。なんて素敵な伝説のエンディングだったことでしょう。

家に帰ってシャワーを浴びて、大急ぎで部屋の片付け。

6時きっかりに薬院駅前に同僚到着。お酒など買ってうちに入る。本当は料理大会のはずだったんだけど、彼女が自分のおうちで3品もこしらえてきてくれていた。お皿に移してレンジでチンしただけで、最近類を見ない、豪華な食卓が我が家にできあがり。うっうっうっ・・・(感激の涙)

人参やらブロッコリーやら玉葱、パプリカやら野菜がどどーんと入ったラタトゥイユ、エビとオクラの揚げ春巻、大根とハムの酢の物。ええ、自分では絶対に作らない(作れない)ようなものばかり。すすすすすばらしい。その模様はこんど写真日記のほうにアップしますのでぜひご覧ください。

氷結ラ・フランス味やら、ジーマやら、ワイン(白と思って買ったら赤だった)やら飲みつつ、ばりばりに喋る。いやー、酔った人(=私)って、なんであんなによく喋るんでしょう。語る語る・・・。お恥ずかしい。聞き上手な彼女に感謝。でも、とても有意義な時間だった(よね?!)

彼女が帰ったあと、さらにしん氏に電話をかけて1時間ほど喋る。急に旅心がわく。しんちゃんと小さな歴史の町を旅したい。私たちの旅は楽しい。

タイトルは、主水さんが柏井さんちで歌ってた詞がそんな感じだったの。ぐっときた。同じような毎日でもちょっとずつ違って、毎朝、新しい山のふもとへ行こう、って歌。山を登りきるんじゃなくて、麓まで、ってところが、主水さんという人のあたたかさ・・・のように思える。





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