moonshine  エミ




2004年08月14日(土)  終わりが見えてくる

朝は、といっても、休み期間中の「朝」という時間の範囲はとても広いんだけれども、ともかく、私がたいてい先に起きる。朝食は洋風。トースト、ハムとピーマンと玉ねぎのスープ、パイナップルと白桃。実家で、鹿児島から送られてきた黒豚ハムとかソーセージとかをたくさんもらってきたので、当分のあいだ肉はこれでいきます。

しん氏は昼過ぎから、友だちと遊びに行く。ナマズでセッション飲み会とのこと。みんなアロハシャツだったそうだ。私は読書、昼寝の後、駅のほうへ買い物と立ち読みに行く。あのたいして大きくもない本屋に、飽きることなく1時間。内田百�里寮鏤�中の日記など、いろいろ読む。本は何も買わず、スーパーでちょこちょこ買い物して帰る。

しん氏は友だちと中華食堂で夕食をとったそうだが、今日は最後の夜なので、私とも夕食を食べてもらうことにする。家の近くの「Tiny Boat」に長居。店の人の感じがよく、ごはんがおいしく酒は豊富で、流れる音楽も自分ごのみというお気に入りの店のひとつ。「好きなだけ飲み食いしろー」と、しん氏が言ってくれてご機嫌。

パーフェクトミュール、ソルクバーノ、グレンフィディック、ヘンリー・マッケンナと次々に飲む。途中、お店の人が絞りたての桃で作ったリキュールをサービスしてくれた。なんで唐突にそんなことしてくれたのかは未だに謎だが、これのおかげで酔いがクールダウンされて、そのあとの酒がさらに進んだのは確実。それが狙いだと思われないこともない。しん氏も、カクテルに焼酎にウイスキーと、気ままに飲んでいた。しかも、中華のあとだというのに食べる食べる。よく食べる人(たち)だ。しんちゃんがたくさんごちそうしてくれた。

12時を過ぎていい気分で店を出て、ローソンで線香花火を買って帰る。ベランダにバケツを用意して、小さな声でしゃべったり笑ったりしながら、ひっそりと火をつけては儚く燃え尽きる花火に興じる。しん氏と花火をするのは初めて。・・・(再び)7年間、いったい何をやってきたんでしょうか。

横になってオリンピックを見ていると、しん氏はほどなく寝てしまった。昼寝で睡眠チャージしていた私は、その後も延々と一人でテレビに見入る。体操男子団体、全種目全演技を見てしまった。しんしんげつめん、とかしんしんちゅうがえり、とか、日本語で呼ばれる技の名前が多くて、昔から盛んな競技なんだなあ、という感じが改めてする。水泳もやっていた。イアン・ソープや、アメリカのマイケル・フェルプスが決勝で金メダルをとるところを見た。ヤワラちゃんが勝った瞬間と、その直後のインタビューを見たらやっぱりちょっと泣けた。テレビを消して時計を見ると、朝の4時半。





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2004年08月13日(金)  見てみたい、それそれそれ!

実家にて起床。さばの味噌煮、たまごやき、おきゅうと、にがうりとかつおぶしなど食べる。母親が漬けた梅干も。朝ごはんから品数が多いのって、実家の喜び。この夏で初めての西瓜も食べました。

きのう買った『こんにちわ、赤ちゃん』(よしもとばなな 新潮文庫)を読み終わる。公式サイトでの日記を本にまとめたこのシリーズ、今作では表題の通りよしもとさんに赤ちゃんが生まれた。それから、彼女のエッセイや日記でおなじみだった、作家デビュー前に働いていた喫茶店の店長さんが、癌で亡くなった。なんだか、しみじみとする。自分もいっぱしの大人になった気になることもあるけれど、現実のきついことに出会うのって、まだまだこれからなんだろうなあと思う。一日一日を大切に、かつ面白く生きたいものだ。(なんだか小学生の読書感想文みたいな締め。)

いろいろもらいものをして、自分の家に戻る。そうじなど終えたころ、長崎からしんちゃんも戻ってきて、買い物を済ませ、家の近くの焼肉屋へ。信じられないほど感じのいい店。盛況だけど混んだ感じが気ぜわしくないのもいい。半年ぶり2回目の私の顔を、おばちゃん、覚えていてくれた。「学生さん?」と言われ、「いえいえ、めっそうもない、もういい年ですよ」と返すと、驚いていらっしゃる。これは客を喜ばせようとしてくれているのか、どうなのか・・・。いずれにせよ、しっかりいつまでも喜ぶ私であった。な、なんか、所作が子どもっぽかったのかな・・・いま、書いてて初めて、そういう可能性がひらめいた。

帰って『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の続きを最後まで見る。やっぱりいまいちだよねえ、1作目のほうがよかった、としん氏と意見が一致。それでも、ハリーとロンとハーマイオニーがかわいいので、見る価値はあり。

ニュース番組で特攻隊の少年の一生を追う特集をやっていた。出撃数時間前、子犬を抱き上げて写真に写ったあどけない顔の17歳。残された日記や家族それぞれに宛てた遺書は、明鏡止水そのものの文章。「天皇陛下とか、お国とかいうけど、やはり、ふるさとや家族を思うから、特攻なんてできたんだと思うんです。」という、少年のお兄さんの言葉が印象的だった。そういうことも全部利用してやるのが戦争というもの、国家のやることがいかに恐ろしいかということを歴史に学ばなければいけない。

しん氏作のHPを見せてもらう。ハード派な彼らしくトップページのデザインのみでコンテンツはなし、ふっ。よしもとばななのほかのエッセイや小説、吉田修一の『熱帯魚』(文春文庫)などをつらつら読み返す。「熱帯魚」は一年前に初めて読んだときより(そのときもじゅうぶん好きだったけど)ずっといいな、と感じた。大人でもない子どもでもない、あの焦燥感がね。

そうこうしているうちにオリンピックの開会式の時間になる。もう寝ようと思ってベッドに入ったが、しんちゃんが面白いことを次々に言うので(その内容は日記に書くなと言われた)気が変わって、テレビをつけた。開会式ってここまで派手にしなくても、といつも思うのだが、まあ政治的経済的に欠かせないんでしょうね。ギリシャ4000年の歴史をあらわすショーを見て、しん氏、「ちょっと欽ちゃんっぽいねえ」という感想を漏らしていた。仮装大賞。やっぱり日本の入場行進の前に二人とも夢の世界へ。





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2004年08月12日(木)  We have come of age

ぼんやり起きて、米を研いで、パソコンをつけて眺めつつ、おかずを作る。さばの切り身を焼いたものと、冷蔵庫のあまりもので作った炒め煮。切り干し大根、にんじん、ハム、もやし、チンゲン菜・・・何でもかんでも入れた。

昨日レンタルしたビデオの最後の一本、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を見ていると、いよいよ佳境、というところで二人そろって寝てしまう。ハリポタ・・・確かに俳優の子どもたちはかわいいし、うまいし、世界観もお金をかけて上手につくられている。でもやっぱり、ものたりない・・・。映像にすると、どうしても「子供向け」って感じがする。本だったら、想像しながら読めるから、もっと楽しめるかも。

夕方、それぞれの実家へ帰省。
だというのに、しん氏は財布と携帯をポケットに入れただけの軽装。男っていいなあ。私は、母と姉と実家の近所のロイヤルホストで待ち合わせ。母は顔色もよく、元気そう。マイルド海老カレーというのを食べた。毎年この時期のカレーフェア、一度は食べたくなる。ナンもおいしくて満足。

食事中に、なぜか会社から電話がかかってきてびびる。たいしたことでなくてよかった。家に帰ると、また会社の人から電話。びびる。なんだなんだ? 「楽しい夏休みを〜!」としめくくろうとすると、「可もなく不可もなく、て感じだよ、きっと」とおっしゃる。なんだかなあー、家庭とかもつと、夏休みにリフレッシュ、ってできないものなのか?

実家の近所でよしもとばななの『こんにちわ、赤ちゃん』(新潮文庫)を買う。この本屋は、これまでの人生でいちばんお金を使っている店じゃないかと思う・・・。いつまでも栄えてほしい。

帰ってみると実家は近い。なんせ電車に乗っている時間はたったの10分だ。こんなに近いのに2ヶ月ぶり。もうちょっと親孝行せないかんねえ、と思う。うちは古いマンションだけど、ワンルームマンションに慣れた身には、台所も、トイレも、風呂場も、なんだか広く見える。ガスのつけ方とか、風呂用のスリッパがあることとか、缶ビールはグラスにうつして飲むとか、実家ルールが懐かしくも新鮮。部屋は掃除が行き届いていて、文鳥のぴーちゃんも鉢植えたちも元気で、安心した。夜は12時半くらいまで、自分の部屋で本を読んで寝ました。





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