∪・ω・∪ ラッキーの場合 2002年02月12日(火)
BBSで犬の話題になったから、 昔飼っていた2匹の犬の話をしよう。 我が家では、同時期に2匹の犬を飼っていた。
私が小学校6年の4月7日だったかな? まずラッキー(雑種)がやってきた、というよりもらいに行った。 犬嫌いの順子から出た話。 知り合いが桜並木のとある家で1匹もらってきたのをみてあんまりかわいかったから「家も飼おう!」ということになったらしい。その辺あまり覚えてない。とにかく、順子の気が変わらないうちにと、いそいそ私と姉の晶子とともにその家に向かった。いたいた!柴犬のような雑種の子供達4匹。♂希望ということで2匹のうち精悍な顔つきの方をもらってきた。。。そしたら順子、「これじゃない。もっとさっきの犬はコロコロしてた。」てことで、お取り替え。確かに今度のは丸々してる。「そうそう、この丸々してるのがかわいかったのよ。」こうして太った雑種の♂が家族に加わった。
名前決めの儀式 太ってるから「コロ」なんて安易な名前に決まりそうだったので、 「あと数日考えさせて」と保留にし、クラスの友達に案を出してもらった。 まるで、教育ドラマみたい。 「何かいい案はありますか?」とノートに書いていく。 タッチに出てくるのと同じ「パンチ」、「ヤマト」「ぽち」なんちゃらかんちゃら、続々出てきた中で気に入ったのは、当時流行っていたらしい「ゲンマタイセン」(字忘れた)これってアニメだっけ?それすら忘れた。けど、なんかゴロが気に入った。「おいで、ゲンマタイセン!」とか呼ぶの。かっこいー。
で、その週の木曜に近所の「フォルクス」で夕食を取りながら各自報告のハズが。。。(当時は木曜が定休日で外食の日でもあった) 「ゲンマタイセンが良いと思いマース!」と発言する間もなく、 「ラッキーで決まりです。」なんでまた? 「家に来ることになったのも、なんかの縁、ついてたのよ。7日に来たからラッキーセブンでラッキー。」ベタベタやん!「それが嫌ならコロね」コロなんて。。。大人犬になっても太ってるとは限らないじゃん。っつーことでラッキーとなりました。
ラッキーは1週間ほど家の中で飼われたけど暴れん坊だったので、家の裏に近所のペットショップで一番立派だった小屋を買ってきてそこがねぐらになりました。そうして何日間が過ぎたころ、学校からすっとんで帰ってくるとラッキーがいない。どうやらつないでいたヒモがゆるんで脱走した模様。「まだ10日も経ってないのに〜。神様酷いよ〜。」と声あげて2Fの宴会場でワンワン泣いていたら、となりの八百屋のおじさんがランチ食べに来ていて一部始終を聞いていた。「犬は家覚えてるから帰ってくるよ。戻ってこなかったとしても、おじさんのとこの猫あげるから元気出して」と優しく言ってくれたおじさんに「猫は嫌い。ラッキーを返して!」なんておじさんのせいじゃないのにね。。。次の日、けろっとした顔で戻ってきました。
「散歩は自分たちでちゃんとするから」犬を飼いたがる子供は必ず言います。が、お父さん・お母さんだまされちゃイケマセン。子供はすぐに飽きるのです。小学校6年の冬。やっぱり散歩行くのが面倒になった子供達。おそるおそる放してみた。成長したラッキーはちゃんとちょこっと散歩して戻ってきた。味をしめた子供達、夜の散歩は完全放棄。そして、何度目かの夜、とうとうラッキーは戻ってこなかった。3日待っても帰ってこない。「ごめんなさい、ごめんなさい神様どうかラッキーを返して下さい。これからはちゃんと散歩に連れていきます。」必死に祈りました。その晩、夢にラッキーとラッキーのお兄ちゃん(最初にもらってきた方)が出てきた。5日目、ラッキーの夢のことを考えると胸騒ぎがして何もする気がおきず、習い事の1つお習字にも怒られながら渋々行った。当然、書く気になんかなれない。優しい女の先生だったから、半べそかきかきいきさつを語ってると、同じフロアで学習塾もやっていてその女先生の旦那さんである学長が「その時期なら隣で飼っている犬♀のとこに野良犬がいっぱい来て困るからって、飼い主が保健所よんでたなぁ」とボソっと言った。「ラッキーはまだそんな年じゃない!」なんて言いつつも気になってラッキーの写真を隣の家に見せに行った。(そこは後からしったけど私と同じ年のジャニーズ君、今でいうジュニアが住んでるの)「こんな犬見ませんでしたか?」「あぁ、似たようなのがいたなぁ」そぉんな馬鹿な。雑種の犬なんてどれ同じように見えるだけでしょ?と疑りながらも家に帰って報告。その日は珍しく大雪が降って積もったから、次の日にお姉ちゃんが彼氏の車で保健所に行ってくれることになった。次の日学校から帰ると、ラッキーはお姉ちゃんに連れられ帰ってきていた。すっかりやせ細って。保健所では餌もろくに与えられず1日ごとに檻が分けられ、7日目の檻は安楽死部屋行き。ラッキーはその最後の檻にいた。彼女たちがどの檻か、いっぱいいる犬の中からラッキーを探してたとき、いち早く気づいたラッキーは檻から一生懸命顔出してたって。泣けるでしょ?来るときに車に乗せられたのを覚えているのか帰りもなかなか車に乗ろうとせずに大変だったらしい。洗っても洗っても保健所の匂いがなかなか取れなかったな。
心入れ替え、散歩に連れていく毎日。 それが恐怖になった。私が散歩に連れていくと決まって途中からかみつき攻撃してくるようになったから。じゃれているのだろうけどかなり体のでかくなったラッキーのかみつき攻撃は私の腕や手、いたるところにみみず腫れ&切り傷を作った。いつしか散歩はお兄ちゃんの担当になった。
ラッキーの最後は今思い出してもツライ。 Keimo22の夏。 ハニーニャの知り合いのおじさんが相模原キャンプに住んでいて、娘の結婚式で1ヶ月ほどハワイに行くからその間家を貸してもらっていた。しつけの厳しかい順子に怒られることなくお泊まりだ!しかもキャンプ内の綺麗な家。夜、ハニーニャと待ち合わせてマウンテンバイクこいでおじさんの家へ行く→朝、家(駅徒歩1分だから)にマウンテンバイク置き会社へ向かう、の繰り返し。ある晩、裏からチャリを出すときにラッキーのヒモがはずれてるのに気が付いた。でもあれいらいヒモはずしても裏の空き地から出ることも無いし、待ち合わせ遅れてたし・・・とそのままにして仮囲いも元に戻さずに出ていった私。次の朝、普段チャリを置きに帰ると順子が飛び出してきた。「なんてことしてくれたの!」「はぁ?」「ラッキーが!」「なになに?いないの?」「どうして柵を元にもどさなかったの!」「だってあんな柵その気になったら飛び越えるじゃん。それよりお兄ちゃんが散歩連れてったんじゃないの?」「死んじゃったわよ!」「!!!」「どーして?」「知らない。今朝豆腐屋さん(家の2件となり)から電話かかってきて。線路で寝てたところに両方から電車が来たって。今から引き取りに行くの。」家の裏は線路。暑かったから冷たい石の上で寝てたのかな?私はそのまま遅刻してはいけないので(7月に会社入ったばかり)とりあえず電車に乗ったけど、座ったとたん大泣き。目の前に立っていた人は「可哀想に振られちゃったのかな?」なんて思っただろうな。会社でも一番先に出社(当時は東北沢のプレハブ事務所だった)、なんとか涙は止まったものの目はパンパン。次に入ってきた人が「どうしたのマルチャン!」と声をかけてくれ、「犬がぁ」と言うのが精一杯でまた号泣。その人も訳わからず困っていたな。とにかく仕事終わらせていそいで帰った。ラッキーは黒いゴミ袋に入れられてました。私は怖くて見ることが出来なかった。ちぎれた首輪だけ見せてもらった。それは今もお兄ちゃんが大事にもってます。豆腐屋の兄さんに詳しく聞くと、「電車きたのわかったから、名前呼んだし石投げて逃げるようにしたけど動かなかった。死ぬ気だったんじゃないかな。」ラッキーは心臓弁膜症だった。世話かけないように死んだのかな?12年の命をそんな形で閉じました。
で、ここからが順子らしい。裏の空き地にラッキーを埋めてしまった!(他人の土地だぞ!)・・・3年ほどたったとき、空き地の持ち主が何をおもったのか土を耕しにやってきた。ラッキーが埋まってるところのすぐ側まで!ヒヤヒヤしたよ。実は向かいに住んでるおばさんも猫埋めたらしい。今そこは畑になってます。怖っ!
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