今週も甥っ子を連れて、実家の世話になって来た。 本日甥っ子を妹の手に引き渡し、漸く自宅に帰還した訳だが、全てにおいてぎりぎりな一日であった。
荷造りをしてお昼寝中の甥っ子を抱いて実家を出たのもぎりぎり、そこからの公共交通機関に乗り込んだのもぎりぎり、そして何よりぎりぎりだったのは、妹宅を後にしての帰りの高速バスであった。 乗り込んだ途端、腹痛に襲われたのだ。 事情が事情だ、次のバス停で降ろして貰うか……と思ったが、そこは周囲に何も無い所。 困ったなと思っているうちに、バスは高速道路に入ってしまった。 バスのトイレって狭くて汚くて嫌なんだよなあ……と思って車内を見渡すと、トイレが付いていないタイプの車輌であった。 いざという時に逃げ込める場所が無いというのは、精神的にかなりきつい。 こうなったらもう一刻も早く目的地に着いて貰うしかない。 気を紛らわすために、主人にメールを送り続けた。
シオン:出発しました。けど腹具合がっ。粗相しませんように 主人:応援してます シオン:痛み入ります。今は小康状態。ともおの心境です(※) (※ cf.)団地ともお「諦めたら試合終了なのかともお」の巻) 主人:人間の尊厳を失いませんように シオン:高速道路にて、まさかの除雪作業中につき低速運転。試されるシオン……! 主人:トイレついてる? 緊急時は使えよ シオン:励まし有難う。トイレは無い。甥っ子のおむつも置いて来たので、気力で何とかします。 やっと除雪車いなくなった。多分あと30分か。リトルウェーブキタコレ 主人:骨は拾ってやるよ
そう、こんな時に限って大雪だったのだ。 次第にバスの速度が落ちるので、悪天候だから速度規制でもかかっているのかと首を伸ばして前方を見ると、あろう事か、バスの真ん前に除雪車が! しかも2台並んで絶賛徐行除雪中。これでは追い越す事も出来やしない。 何という不幸。 永遠に思える時間もいつか終わりは来るもので、次のインターで除雪車はいなくなり、バスは再び軽快に飛ばし始めた。 襲い来る大波小波を躱しながら、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、漸く街中に着いたバスから降りると、私は目の前のビルに飛び込んだ。 いつも用足しに使っている商業ビルだが、何と営業時間終了で、建物に入る事は出来てもトイレの前には立ち入り禁止のロープが! の、乗り越えようか……とも思ったが、警備員がこちらを見ている。 事情を話して入らせて貰うという選択肢もあったが、その時は使用禁止の事実に打ちのめされて、そこまで頭が回らなかった。 しかし、閉店時間を過ぎたビルなのに、私以外にも客らしき人々が出入りしていた。彼等はエレベーターに吸い込まれて行く。私の足もそちらに向かった。 上階ではまだ別の店舗が営業している模様。そこならトイレもある筈! かくして、私は勝利して、無事に次の便に乗り換える事が出来た。
シオン:22時頃到着のやつで帰ります。 序でに、私の尊厳は保たれました事を、ご報告申し上げます 主人:暫く連絡が無いから、合わす顔も無く、旅に出たのかと思っていました(笑)
今年&今月2回目の子守終了。 今回は私が風邪を引いていたので、うつしたら悪いから行かない方がいいかな?と妹に訊いてみたら、 「こっちも親子で風邪っ引きだから、大丈夫だよ!」 との返答だったので、仕方なく出向く事にした。 しかし向こうに到着すると、平日の昼間だというのに2人とも在宅していた。 甥っ子発熱→お迎え要請→仕方なく妹も早退 という事だったらしい。私が行くのが1日遅かったばっかりに。 「座薬入れたら元気になっちゃったけど、様子見って事で明日も休む事にしたから、お姉ちゃん宜しくね」 と言われ、翌日は甥っ子と2人で1日過ごす事に。お蔭で私は、腰痛と膝の痛みが悪化した。これが坐骨神経痛って奴か? 3日目は甥っ子が保育園に復帰したので、午後から自分のための買い物に行こうかなと思っていたところに、出動要請の電話が……計画がパアなんですけど。 甥っ子がまたもや発熱&妹も具合が悪いと言うので、2人を車で回収して帰宅、妹を家に置いて私が甥っ子を小児科に連れて行った。 診察室に入ると甥っ子は何かを察知したようで、私の膝の上に抱っこされて医者と対面するや、しっかと両手で顔を覆った。口を開けて見せるのも、鼻に長い綿棒を入れられるのも絶対嫌!という意思表示のようだが、勿論無駄な抵抗に終わった。 取り敢えず、インフルエンザ陰性という事で、一安心。 甥っ子は男の子にしてはお利口さんな方だと思うのだが、それでも外に連れて出ると他人様に迷惑かけやしないか、危なくないだろうかと目を配らなければならず、私はいっぱいいっぱいになってしまうのだが、余所のお母さん達はなんだって、あんなに小綺麗な格好して澄まし顔でいられるのだろう。 いつも子供と一緒だから、慣れて手際が良いだけなのだろうか。
今回の甥っ子 ・「2歳」のチョキを、もう片方の手の助けを借りながら練習中 ・ビー玉大好き。自作ピタゴラ装置で只管転がしている。上手く行かないと短気を起こす ・歯磨きで、さほど泣かなくなった ・「半分こだよ」と念を押しておいても、デザートを独り占めしようとする ・洗濯ばさみを自分の服に付けようとして失敗、自分の腹の皮を挟んでしまって大泣き ・お箸を使って麺類を食べられる。誰も教えていない筈なのに、正しい持ち方で。疲れると反対側の手に持ち替える ・粗相をした時、ごめんなさいは?と幾ら謝罪を促しても、頑として謝らない。なのに家の外では、叱られる前に「ごめんなさい……」と涙声で自主的に謝罪する。どうすれば相手が一番困るかを知ってやっているとしか思えない
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