| 2016年04月19日(火) |
代わりの車がやって来た |
先日、駐車中の車をぶつけられた。 ぶつけたのは主人の義弟で、向こうからちゃんと申告して来たし、ぶつけたと言っても擦り傷程度だし、相手は裕福ではないし、修理せずにこのままでいいんじゃない?と主人は言ったが、私は反対した。 仮令錆びない部分だとしても20cmほど塗装が剥げているのはみっともないし、割れ窓理論から言っても直しておきたいのだ。 主人は義弟の事は好きではないが、可愛い妹が経済的に苦労しているのを知っているので、修理するにしてもうちで持とうと言うが、私はそれにも反対した。 ぶつけたのが余所の車じゃなくて良かったと思うし、正直に申告したのは評価する。 しかし、相手が貧乏なのはこちらの責任ではない。義弟だっていい大人なのだから、自分のした事には責任を持って貰わないと。 車を擦ったのは、主人の甥の大学入学祝いで集まった時だったので、お祝い事に水を差したくないという主人の気持ちもわかる。 しかし食事会を提案したのは私だったので、料亭の料金はこちら持ち。おまけに向こうも物入りだろうからと、お祝い金も渡したのだ。 それなのに、更に修理代まで? 私がぶつけたんなら兎も角、ぶつけられたのに?ハァ? 心が狭いと言われようが構わない。 筋が通らない、と私は思ったのだ。
保険で修理費用を出すと向こうは言って来たが、そうすると保険料が高くなるからいいよ、と主人は断ってしまった。 私も保険を使うのが一番な気がしたのだが、事故った事が無い(というより保険を使った事が無い)ので、そこは主人に従った。 正規の車屋さんに見積もって貰ったら、8万近くかかるという。思わず「たっか!」と言ってしまった。 「補修しても、痕が凸凹しますから、目立つんですよ。だからその部分を総取り替えすると、どうしてもそれぐらいはかかってしまいます」 と言う車屋さんに、 「パッと見目立たなけりゃいいのよ。なんか、ピャピャって塗って傷が無くなる奴とかあるじゃない? ああいうの無いの?」 と訊いてみたのだが、それでも5万はかかるという。そんなに高いのかよ、車用の修正ペンって! 修理の場合を想定して、欲しかった色じゃなくて一番安い色の車を買ったというのに。何なのよ、もう! 憤慨しながら主人に報告すると、やっぱり正規の車屋さんは高いねえという事で、知り合いの伝手を辿って、修理して貰える事になった。 漸く代車の手配が出来たという事で、本日車を持って行って貰った訳だが、その代車と言うのが、軽自動車なのは仕方無いとしても、
くっさ!!
ドアを開けた途端に煙草臭くて、そっ閉じ……これには乗れませんわ。 という訳で、買い物には歩いて行く事になりましたとさ。 徒歩圏内にスーパーがあって助かった。
主人が先日、知り合いの子供に会ったそうだ。 以前から優秀だったが、現在は某旧帝大の学生で、海外の留学先から帰国したばかりという事もあり、土産話を聞かせてくれたという。 外人は、大抵何かしらの宗教の信者である。 留学先は中東で、イスラム教徒の学生が多かったそうな。 日本では政治と宗教と野球の話はタブーと言われるが、当然向こうは違う。 「君はどこの信者?」と訊かれたので、特に信仰している訳でもないけれど、無宗教だと答えると色々と面倒らしいと聞いていたため、取り敢えず仏教徒だと答えると、そこからが大変だった。 「仏教徒は仏像を拝むんだろ? 偶像崇拝イクナイ!」に始まり、あれやこれや宗教議論を吹っ掛けられたという。
そもそも、仏教は宗教ではない。神を信じて崇拝するものではなく、どのように生きるべきかを説いた哲学である。 仏像は仏の像、つまり悟りを開いた仏陀の像であり、神ではないから偶像崇拝ではない。 信者は彼のように悟りを開きたいと願うから、仏像に頭を下げるのだ。師を敬って頭を下げるのと同じである。 大体、お前んとこのイスラム教が偶像崇拝を禁じているからって、その価値観をこっちにまで押し付けんな! 人間50年も生きればそれぐらいの知識というか雑学は身に付くものだが、未成年の彼には無理であった。 宗教なんて興味無いから知識も無いし、面倒だから仏教徒だと答えただけなのに、こんな事になるなんて。 正直、クッソ面倒臭え……!と思ったそうである。 そしてしみじみ思ったという。宗教に関して曖昧な日本は、なんて素晴らしい国なんだと。
最近の若者は内向きで、海外に出て行こうという気概が足りない!と若者の気質を心配する声が老人から聞かれるが、若者の気質の問題だけではないと、彼等は何故気付かないのだろう。 日本ほど、食べ物が美味しくて治安が良くて衛生的な国は無い。 レストランでチップを取られる事も無いし、言葉も通じる。これ以上の国は無い。 寧ろ、海外が以前ほど魅力を持たなくなったという事ではないのだろうか。 知らない子だけれど、彼が若いうちに外国に行って、日本の素晴らしさに気付けて良かったと思った。
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