東日本大震災の時もそうだったが、天変地異が起こると、人はこれを天罰や神罰と捉えてしまう事がある。 しかし世界を見渡せば、個体差はあるものの、日本人ほど大人しくて、非常時でさえ秩序を守ろうとする民族は珍しいという。 海外では何かあるとすぐに、混乱に乗じて暴動やら略奪やら放火やら始まるらしい。日本人としては考えにくい事である。何故そうなるのか、理解に苦しむ。 普通に考えると、日本より民度の低い国は幾らでもある。罰を下すなら、そちらが先だろう。 以上の事から考えると、天災が天罰であるとは考え難い。 逆に、天災が多い日本では、罰が当たらないようにと人々が行動した結果、こういう気質になったとも言えよう。
などと、熊本地震に関連して、色々と考えてしまった。 一神教は高等宗教であるという人もいるらしいが、一神教を信じている連中が果たして高等であろうか。寧ろ荒唐に思える。 エクアドルでも大きな地震があったけれど、日本のような耐震基準とか、地震に備えるシステムは、他の国ではなかなか広まらないのだろうな。 神様は、彼等に何をしてくれるのだろうか。
義弟は熊本に単身赴任している。 前々から妻子を熊本に呼び寄せたがっていたのだが、今回の地震でその目論見はパァに。逆に、さっさと本州に帰って来いと言われる始末。 私が妹の所に滞在中の木曜の夜に電話があり、ひとまず無事だというので、私から主人にもそう伝えておいた。 そしたら主人は心配して、自分が震災に遭った時はどうだったかなあ、何が必要だったかなあなどと考えていて、その夜はよく眠れなかったらしい。 遠くの人間が心配してもどうにもならないし無駄だよねとばかりに、私も妹も朝までぐっすり眠ったというのに、何この温度差は。 私から見ると義弟は妹の夫で、且つ私と血の繋がった甥っ子の父親であるが、主人にしてみれば、義理の義理の弟に過ぎない。完全に赤の他人である。 それなのに、私達以上に義弟の身を心配するなんて。 「貴方って心優しいのね……」 と感心したところ、主人はこう言った。 「うん、君達姉妹は通常運行だね。全くぶれないのが寧ろ凄いよ」
でも絶対、それって褒めてないよね。
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