天上天下唯我独尊

2015年10月08日(木) 映画「Frozen」

2013年公開の、アメリカのディズニー映画である。
日本では翌2014年に公開された「アナと雪の女王」を、遅ればせながら観てみた。
最初は日本語吹き替えで観るつもりだったが、冒頭部、長老の台詞の日本語訳が気に食わなかったため字幕版で。
(だって、"Listen to me, Elsa"が「よく聞け、エルサ」だよ? そこは「よくお聞き、エルサ」じゃないのかね。私は英語はわからないし、ましてや翻訳の事なんて全く知らないが、仮令同じ意味でも、どの言い回しを選ぶかというのは大切だと思う。吹き替え版の翻訳をした人は、よっぽどセンスが無いのだと思った。字幕版は単に「エルサ」と呼びかけるだけだったが、そっちの方がまだマシである)
序でに言うと、邦題のセンスもどうかと思う。
そのまんま「フローズン」よりは良いとしても、どう見たってこりゃ雪の女王じゃなくて氷の女王じゃん。

内容は微妙であった。
所詮子供向けファンタジーなので、突っ込みどころ満載。
だがいちいち突っ込むのは野暮と言うものらしい。ファンタジーだから。
しかし雪国育ちとしては、ファンタジーとは言え、雪と氷の世界に温度を感じないのは如何なものかと思うのだ。
半袖で雪遊びなんてしたら、風邪引くよ! 素手で雪球作ったら、霜焼けになるよ! 南極でもないのに、息が白くないのはおかしいよ!
何じゃこのアニメは、マイアミの人間にでも作らせたのかよ、と文句タラタラで見ていたら、
「シオンはファンタジーに向いていないよね……」
と主人に言われた。そうね。
とは言え、絵は美しかったし、音楽も良かった。
特に「Let It Go」。昨年あれだけ大ヒットしたのも納得である。
しかしやっぱり翻訳が……。
エルサの口の動きに合わせた和訳を考えなければならないので、大変な苦労があったとは聞くが、あの和訳での歌を散々聴いた後でアニメを観ると、イメージと全然違っていた。
松たか子或いはメイJ版だと希望に溢れる歌のようだったが、実は「もうどうにでもな〜れ」という投げやりな歌だったというね。
それとこれは、会ったばかりで人となりのよくわからない人と、何か知らないけれどビビビと来たからって婚約するもんじゃありませんよという、若い女の子向けの教訓を含んだ話だったのかね。
ある意味、運命の出会いを全否定して、自由恋愛を推奨する物語であった。
ま、出会いはどうでもね、最終的に幸せになれればいいんですけれど。



2015年10月07日(水) 残念な店

先日、近所に新しい店が出来たので、行ってみた。
今風に言えば、「新しいカフェがオープンした」となる。
丁度お昼の時間で、何組かの御婦人達が先客として座っていた。
空いているテーブル席に座っても良いかとボーイに尋ねると、お一人様はこちらでお願いしますとカウンター席に通された。
座面が小さい上に硬く、座り心地が宜しくない席で、まるでさっさと帰れと言われているようである。
しかも椅子が高い。チビやデブなら、乗り降りするのも一苦労である。
提示されたメニューにはランチが二種類記載されていたので、高い方を頼んだら、それはもう出てしまって今日はパスタしか無いと言うではないか。
それなら何故最初からそれを告げない?
料理は美味しかったが、随分気の利かないボーイだなあと呆れてしまった。

今日は気が向いたので、正午前に同じ店に行ってみた。
客は私一人だったので、テーブル席に座らせて貰えたが、これまた座面が硬く、尻が痺れそうである。
飲食店は回転を上げないと儲からないのは解るが、居心地悪いのは一寸如何なものかと思う。
今日は高い方のランチにありつけて、これも美味しかったのだが、会計時にそれも吹っ飛んだ。
1,200円に対して、小銭が無かったので千円札を2枚渡したら、お釣りが何故か百円硬貨2枚であった。
私もボケっとしていたので、財布に入れる直前になってやっと気付いた。
「あれ? ランチは1,200円だったよね?」
と、掌の上に貰った釣銭を見せると、彼は
「あ、そうですね」
と誤魔化すような薄笑いを浮かべて、正しいお釣りを返して来た。
レジもレシートも使わないこの店のシステムに問題があるとしても、間違ったのはお前なんだから、まずは客に謝れよ……!
ヘラヘラしていて好印象を持てないボーイだと思っていたが、これにはムッとした。

という話を主人にしたら、
「あれこれ怒る事が多くて、シオンは大変だなあ。僕なら、『嗚呼こいつは頭が悪いんだなあ』と思ってお仕舞いだけど」
と言われた。
「そりゃ怒るわ。寧ろ、何故貴方は怒らないのか知りたいぐらいよ」
「いちいちそんな事ぐらいで怒っていたら、心がもたないよ。その程度の事は仕事中に山ほど遭遇するからさ」
なるほどねえ。
ゆとり世代を相手にしている人は、忍耐力が無いとやって行けないらしい。
それにしても、こういうとき都会なら選択肢が山ほどあるのだろうけれど、田舎だと「美味くて煙草臭くない店」が少ないので困る。
料理は良くても、接客のマナーがまるでなっていない店員のいる店には、あまり行きたくない。あのボーイ、さっさとクビにしてくれないかなあ。


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