天上天下唯我独尊

2015年07月21日(火) とあるレストランにて

妹宅に向かう途中、腹が減ったので、ふらりとレストランに寄った。
何の下調べもしなかったのでこんな所に店がある事すら知らなかったが、有名な牧場の直営店らしい。
なら味は間違い無い筈と思い、店に入ろうとしたら、入り口に客が並んで待っていた。
あれ、窓から見える店内の様子ではまだ空席があるようだけれど……と訝しんでいると、待っていたおばちゃん達が、「私達は1時半からだから、そうじゃなかったらどうぞ入っていいのよ」と声をかけてくれた。
後10分、1時半から何があるのか一寸気になったが、腹が減っていたのでさっさと入店してしまった。
しかし後で知ったのだが、13時半からなら特別メニューを特別価格で食べられるとの事。私が臍を噛んだのは言うまでもない。
下調べって大事だ。或いはおばちゃん達に訊けば良かったのだ。

その時点ではそれを知らなかったため、普通のメニューを普通に頼んでしまった訳だが、隣の席は、身綺麗な30歳ぐらいの母親と小学校低学年ぐらいの男の子の2人連れであった。
男の子は地面に着かない足を空中でブラブラさせ、頻りに母親に話しかけている。
しかし母親はろくすっぽ返事もせず、スマホを弄ってばかり。
料理が来ても箸を付けず、写真撮影をして文字を入力している。
男の子は母親の注意を惹きたくて、つい声高になるものだから、煩くて仕方無い。
これが店内を走り回るような餓鬼だったら容赦無く母親を叱り付けただろうが、そこまで迷惑を蒙っている訳ではないので、取り敢えず黙っておいた。
男の子が半分食べたあたりで、母親も漸くスマホを置いて、すっかり冷めてしまった食事に手を付け、男の子ともちゃんと受け答えするようになったが、何だかなあと思ってしまったのだった。
子供から見たら、母親が小さな器械に夢中で、自分の事なんか完全に無視しているのって、どう感じるんだろう。
傍から見て、とても不気味であった。



2015年07月20日(月) 真夏の怪談2015

老後にマンションを買って住むなら、角部屋がいいなあと私が言ったら、主人が反対したので、理由を訊いてみた。
「何で? 両方の壁を他所のおうちに挟まれるよりも、気楽でいいじゃない」
「だって、角部屋は幽霊が出るよ」
え……何それ。
初めて聞いたんですけれど。
というか、今住んでいる所も角部屋なんですけれど。
「こ、この部屋にも何か出たの……?」
と恐る恐る尋ねると、
「いや、特別無いけれど。ただ、この前ベッドの下から寝息がするって言ったじゃん」
な……何それ。
「覚えてない! そんな話、あったの!?」
「え、シオンに言ったよ。『シオン寝たの?』って訊いたら『ううん、まだ起きてる』って言うから、『ベッドの下から寝息が聞こえたんだけど』って言ったら、シオンが『やめてえええええええ怖いよ怖くて眠れなくなるでしょ!』としがみ付いて来て、すぐにスピーって寝ちゃってたけど」

全く記憶に無いんですけどー!


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