いきなり主人から楽器と楽譜を渡されて、ステージに出るようにと言われたものの、リードはメインも予備も割れてしまい、うわあどうしようと主人にメールすると、 「楽器ケースの中に材料があるから、それで作るように」 と無茶な事を言われ、ええー私自作した事無いのに、しかもこれって水でふやかしてからじゃないと駄目な筈、あと1時間じゃ到底無理だろと思っていたら、主人がやって来て、 「ああもう時間無いからこれでいいや」 と糸じゃなくてビニールテープでぐるぐる巻きにして、最後はセロテープで留めちゃったよオイオイ大丈夫か?
という夢を見た。 この、本番前にアクシデントとか間に合わない系の夢を見るのは、久し振りである。 この土日はいつも通り主人が仕事で、夜は外部からのゲストを交えて仕事のメンバーとで飲みに行くというので、晩御飯どうしようかなー、面倒だし久し振りにコンビニ弁当でも買って済ませちゃおうかな、とふらりと外に出たところで、車を置きに帰って来た主人と出くわした。 突然の邂逅に、お帰り!お帰り!と纏わり付いたら、これから飲みに行くけれど、体調不良で欠員が出たからシオン代わりに来るかい?と訊かれ、二つ返事で引き受けた。 一緒に歩きながら、コンビニ弁当の予定が豪華になった♪ワーイ(でも出費は10倍の痛手)と喜んでいると、 「でも、その格好でいいの? 着替えて来なくて平気?」 と言われて初めて、一応化粧はしていたものの、思いっ切り部屋着であった事に気付く。 「だ、駄目かなあ……もっとフォーマルじゃないとお断りされちゃう? こんなヨレヨレの奥さんじゃあ、連れて行くの嫌?」 すっかりお食事モードに突入して、今更戻って着替えるのも面倒だったので、主人にそう尋ねると、大丈夫だよと返って来たので、そのまま参加してしまった。
お料理は美味しかったし、ゲストのお話はためになったし、とっても楽しかった! メンバーの中には知っている顔もいたし、特に失礼な振る舞いも無かったように思う。多分。 酒は入ったけれど、それぐらいの理性はあるよ! あっでも主人には一寸失礼だったかも(∵主人の失敗談を暴露した。本人が笑って許す範囲で) 上機嫌で帰宅して、今朝の夢を思い出した。 あれは予知夢だったのか?
数字選択式宝籤の当籤番号を事前に教えちゃいます!という詐欺に引っかかった老女の話を、NHK21時のニュース番組内でやっていた。 騙す方が悪いのであって、騙される人は被害者なんだから可哀相!という人もいるし、確かに一般的にはそうなのだろう。 しかし今回の場合を見て、一概にそうとは言い切れないと思ったのであった。 普通に考えて、あり得ない話である。なのに引っかかる。 何故引っかかるのか。それは、自分もこっそり儲けようという魂胆があるからなのだ。 年寄り相手の大規模詐欺といえば、豊田商事事件がある。 破産した豊田商事の管財人として被害者達に接した中坊弁護士は、 「金欲しさに引っかかったのだと嘲笑う人達がいるが、そうではない。独居老人達は寂しかった。豊田商事のセールスマン達は、とてもよく話を聞いてくれた、だから商品を買ったのだ」 と自伝の中で被害者達を庇っている。 健康器具だの高級布団だのを買ってしまう老人の中には、そういう人も多いだろう。 しかし、詐欺に遭う被害老人全部が全部、寂しさからひっかかる訳ではないし、このロト詐欺の場合、完全に欲の皮が突っ張っていたせいだと言っていい。 先日も民放のニュース番組で、同様の詐欺に引っかかった、多分別の老女の話をやっていたが、彼女は何と、知人や親戚から借金してまで詐欺業者に注ぎ込んでいたと言う。 その額300万円。億単位の金が当たれば、すぐ返せると思ったのだろう。 彼女は泣きながら、 「本当の事なんて、打ち明けられません。こんな恥ずかしい事……」 と言っていたが、恥じている事に驚いてしまった。 これが自分の親だったら、私も恥ずかし過ぎて、死んでくれって思うわ。 NHKで見た被害者は、ご丁寧に電話での会話の様子を逐一メモしており、最後に詐欺師から切られて電話が繋がらない時の電子音の様子まで、克明に 「プープープープープープープープー」 と書いてあったのには、大いに笑わせて貰った。 抜けている割に、変なところできっちりしてる。 何故自分だけ特別扱いで、事前に当籤番号を教えて貰えると思っているのか。 何故相手は番号をわかっているのに自分で買わず、赤の他人であるところの自分に教えてくれると思っているのか。 何故これが百歩譲って本当だとして、不正だからやってはいけないと思わないのか。 色々と、突っ込みどころが多過ぎる話である。 年寄りは大事にしろとか敬えとか言うけれど、無駄に年齢を重ねただけの馬鹿を尊敬しろとか無理だわー。
一緒に見ていた主人も、流石に今回ばかりは、腹を抱えて笑う私の事を人でなし扱いはしなかった。 「貴方、この被害者に同情出来る?」 と訊いたら、 「ちっとも」 と即答であった。そして、 「シオンも宝籤大好きだから、こんなのに引っかからないように気を付けてね」 と言われてしまった。
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