私は海の近くにいた。 誰かの声を聞いたのか、何かを感じたのかは忘れたが、顔を上げると、海岸線に沿って立ち並んでいた杉の木が、向こう側から1本ずつ倒れるのが見えた。 倒れる木から、黄色い花粉がもうもうと、煙のように立ち上った。 逃げなきゃ。 うちの主人は花粉症だ。山に逃げたら症状が悪化する。 私は砂浜に走った。 そこを津波が襲った。しまった、山へ行くべきだった。 瓦礫に揉まれて、妹と逸れた。 探さなきゃ。あの子を家に連れて帰らなければ。
震災から2年、津波の夢なんて見た事無かったんだがなあ。 主人の花粉症を心配していた筈が、なんで妹を探していたのかとか、色々と突っ込みどころはあるが、まあ夢だから。 主人に話すと、こう言われた。 「嗚呼それは、一本杉の呪いだな。シオンが散々無駄遣いだの何だのと言うから」 「陸前高田のサイボーグは、杉じゃなくて松じゃなかったっけ?」 「……しまった、高田『松』原だったか! じゃあ」 と言って主人は何やら歌い出したが、私の知らない歌で、しかもこれまた松ではなく杉の歌だったという。 主人が珍しく外しまくりで調子の出ない日であった。
| 2013年03月14日(木) |
お手軽アンチ・エイジング |
眉間の縦皺が深くなって来た。 男性なら兎も角、女性の縦皺は良くない。 独身なら性格がきついんだろうなあとか、既婚なら亭主に苦労させられているのだろうとか、要らぬ憶測を呼ぶものである。 どんな美人でも、眉間の皺はかなりのマイナスポイントになるのだから、美人でないなら尚更だ。 以前トーク番組で野際陽子が、美容の秘訣として、顔にセロテープを貼って寝ていると言っていたのを思い出した。 千里の道も一歩から。 一朝一夕は無理でも、数年後に差が付く筈!と早速貼ってみた。
帰宅した主人に 「どうしたの、その顔……」 と退かれたので、説明した。 「いやいや、気持ちはわかるが、ほうれい線のあたりが大変な事になってるよ。鏡見て来て御覧」 と言われて、洗面所の鏡を覗き込んでみると。 確かに大変な事になっていた。 細い線は無くなっていたが、代わりに大きく凹んでいたのだ。 「変だね……」 「でしょ? 大体シオンは肌が弱いんだから、かぶれる前にやめな」 と主人は言って、ぺりぺりと剥がしてくれた。
現在代替案募集中。
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