帰宅するなり、主人が開口一番こう言った。 「シオン、勘弁してくれよ。アマゾンのあのおすすめは一体何なんだ!」 「アマゾン? 注文していた本なら今日届いたよ。ジャーン☆」
「うふふー、尼崎のニュースを聞いているうちに読みたくなっちゃって。こっちのコリン・ウィルソン版は読んだ事無かったんだ。買ってもいいよって言ってくれて、有難うね♪ 序でに『黒い看護婦』も買えば良かったなあと今後悔しているところなんだけれど」 と私の感謝もそこそこに主人が遮って曰く、 「今日職場でアマゾンのサイトを開いたら、いきなり殺人関連の本ばっかりずらりと並んでて吃驚したよ! 人に見られないように慌てて手で隠しちゃったよ、もう!」 「えー、エロサイト扱いなんて酷い。学術的な本なんだから、隠す事無いのに。慌てて隠すなんてかっこ悪い〜」 と私は大笑いしたが、主人にとっては笑い事ではなかったらしい。
後でアマゾンのサイトをあらためて見たが、確かに凄いかも……。 「このショッピングカートにある商品を買った人は、こんな商品も買っています」や「チェックした商品の履歴」を見たら、見事に新潮45シリーズが並んでいた。 まあこれ等は大体既に私の蔵書になっている訳だが、次はやっぱり「黒い看護婦」、それから「凶悪」も読みたいなあ……と普通に商品チェックしている私を見て、更にドン引きする主人であった。
土曜の夜に見た番組で、有名バンドのドラマー達とジャニーズのナントカ君が「太鼓の達人」で勝負をするという企画をやっていた。 ジャニタレはどうでもいいが、私は「太鼓の達人」を見たくて、主人はプロのドラマーを見たくて、普段は見ない番組を見てしまった。 どーせジャニーズの提燈番組、ナントカ君が優勝するんだろ?と思ったらその通りだった訳だが、なかなか凄かった。 流石に本番前に練習しているのだろうが、並みの集中力ではない。 外野のジャニタレが煩かったけれどな。その道何十年の一流のプロに対して「上手い上手い」ってどうなの。失礼にも程があるだろ。
嗚呼思い出した。「関ジャニの仕分け」とか何とかいう番組であった。 じゃああの子達は患者にエイトとかいうグループなのか。 太鼓の次は、プロを夢見る歌手の卵(小中学生)とプロの歌手を対決させるというコーナーだったが、これも面白かった。 カラオケの機械に採点させて、高得点を出せるのはどっちかという企画で、今の機械の採点基準の細かさに驚いた。 そして倖田來未の妹ミソノが歌手だった事にも驚いた。てっきりタレントかと。 彼女の歌を聴くのは初めてだったが、お姉ちゃんによく似た声で、やはり上手かった。いいなあ。 機械の評価では中学生に負けてしまっていたが、中学生の歌は所詮人真似でしかなかった。音程が一寸残念ではあったけれど、心に響くのは絶対ミソノの方なのに。もっと本気で練習したらいいのに。 機械の進歩は凄いが、心に関してはまだまだだな、と思った次第であった。 そう言えば昔、ピアニストの演奏と機械の演奏、どう違うのかみたいな論争があったというのを思い出した。 やっぱり違うんだろうな。
最後のコーナーはダンス。 TVの前で私も一緒に挑戦しようとしたら、主人に止められた。 シオンは頭から落っこちてうわあんって泣くから止めておこうね、だって。むう。
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