ひさーし振りに、嫌な夢を見た。 全く練習していなくて、本番なのに初見大会!という悪夢である。 今回はピアノだったけれど、同じようなものとしては、本番直前の舞台袖でリードが割れた!とか、ステージ上なのにキーが動かない!とか。 現実でアワアワしていると、こういう夢を見てしまうのかしら。
実際、アワアワしている。 というか、嗚呼あれもこれもやらなきゃならないのに何だか先に進まないようという焦燥感だけが募る毎日。 いや、自分が悪いんだけれどね。 主人には、それで迷惑をかけている。 作業が進まずに、家の中が散らかっているから……。 可哀相な彼は、仕事の休憩時間に「頭イタイ」とメールを寄越した。 具合が悪いんだなと哀れに思い、彼の好物を買いに行こうとしたら、またメールが来た。 「プリン食べたいなあ」(チラリの顔文字付き) うんうん、わかってるよ〜。
おとこのこって 何でできてる? ビックリマンチョコと仮面ライダースナック そんなもので できてるよ
費目毎に纏めたり予算を立てたりまでが出来ていないので、家計簿とは言えないが、取り敢えず何に幾ら遣ったかの記録だけは付けるようにしている。(あくまで努力目標) 先月はなるべくタニタ食を心掛けた結果、出費を抑える事が出来た。 やったー! 頑張ったぞ私! と喜んだのも束の間、いつも通り主人がカードで、趣味のCDやら食べ物やら、色々とお買い物をしていた事が判明。糠喜びであった。 そんなお取り寄せの中の1つが、サンタンドレというチーズ。 外側がふわふわの白黴、中はとろ〜り濃厚クリームで、これがとってもウマー!! でも私が好きなのは中のクリーム部分。外側も食べられるのだが、こっちはあんまり好きじゃない……。 我が家にとっては高級品なので、ちまっと食べて放置していたら、主人に 「これ、賞味期限が切れる前に食べちゃわないと。シオンも食べていいからね」 と言われたので、お言葉に甘える事にした。
夕食後に、冷蔵庫からサンタンドレの小箱を取り出した主人が、あっと小さい声を上げた。 「どうしたの?」 「シオン……」 じとーっとこちらに視線を送る主人。 「箱が随分軽くなっているけれど、中の見た目が変わらないんでおかしいと思ったんだ。でもこれ、中身が全部刳り貫いてある……」 やっと気付いたか。 「えへへへへ! 中身とっても美味しかったよ、有難うね!」 「酷いよなシオンは。美味しい所を全部独り占めして、亭主には白黴だけかよ。昔、カード欲しさに買った仮面ライダースナックを全部親に食べさせていた子供の頃の僕より酷いよ」 え…… マテマテマテ、幾らひ弱で甘やかされていたとは言え、親にそんな事までさせてたのかよ! 「いや、それは貴方の方が酷いんじゃないの」 「だって子供の頃は食べるとすぐ気持ち悪くなって吐いてたから、仮面ライダーカードは欲しかったけれどスナックまでは食べられなくて、全部親にやってたんだよ。食べ物を捨てるよりいいだろ」 いやあ、どうかなあ……と一寸退く私。 「それでも周りの子供達は、僕の倍ぐらいのカード持ってたんだよ。皆よくあれだけ食べられるよなあ」 と変なところで感心する主人であった。
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