午後、スーパーへ買い物に行くと、缶チューハイが安く売られていた。 自家製の梅酒も無くなってしまった事だしと、数年振りにチューハイを買った。 セブンイレブンの海鮮ごのみと二度づけえびみりん焼きを食べたくなったので、少し遠回りしてコンビニに寄った。 目的の物を買ってさっさと帰ろうと思ったら、店内に足を踏み入れた途端、何だかとってもいい匂い……! レジのカウンターの向こう側で、何かを焼いているようだ。 会計の時に、思わず身を乗り出して、 「あれ何ですか」 と訊いてしまっていた。 店員さんは笑顔で教えてくれたのに、品名を思い出せない。 聞いていなかったのかよ。大丈夫か、私。 1本下さい、とお願いして、ほくほく顔で帰途に着いた。
帰宅してすぐ、冷めないうちに食べてみた。 美味しい……! そして急に飲みたくなった。 お天道様はまだ空にいるが、買って来た缶を開け、チューハイを流し込む。 うめえ。 一寸遅いお三時という事で。
さて、主人が帰って来る前に、証拠隠滅しなければ。 空き缶を洗って、流しの隅に逆さまに立て掛けた。 あらかた乾いたらエコバッグに入れて、明日スーパーの回収箱に入れよう。 と思っていたのに、乾く前に主人が帰って来てしまった。というかそのまま忘れていた。 そして普段は明き盲なくせに、そういう時に限って視力が良くなる主人。 目敏く空き缶を見付け、 「こんな時間から飲んでいたのか、シオン……」 と呆れ顔。 「ご、ごめんなさいっ。貴方が汗水流して働いている時に、貴方の稼ぎで酒なんぞ飲んで。お詫びに腹を切」 「いやいいから。別に汗水流していないし〜。それよりお腹減った。早くご飯にしようよ」 寛大な亭主で良かった。
明日は健康診断だから、今日の夕食は20時までに食べ終わって、明日は朝6時までに朝と昼の2食分を持って職場に行かなきゃ。 主人がそう言って出かけて行ったので、夕方買い物から帰ってすぐに夕食の支度に取り掛かった。
20時になる前に食事を終わらせ、 「明日の朝はパンでもいいって言っていたよね」 と言って、買って来たパンを出した。 主人の好物を買って来たのに、 「えっ、これ……?」 と微妙な反応。 何が気に入らないのかと思ったら、 「これってカロリー高いよ?」 最近晩御飯はタニタ食にしているので、摂取カロリーが気になったようである。 「確か1000kcalぐらい無かったっけか」 と主人が言うので、ぱっと閃いた。 「それじゃ、朝半分食べて残りをお昼に食べればいいじゃない」 それならお弁当要らないし!と目を輝かせる私に、納得出来ない様子の主人であった。 えー何よ話が違うじゃないの。 シオン起きるの大変だろうから、朝はパンで、お昼はカップラーメンでいいって言っていたのに、あれは嘘だったのかよ。
一応炊飯器をセットしたものの、眠たかったらまた布団の中から見送っちゃえ☆と目論んでいたのだが、丁度その時間にトイレに目覚めてしまったので、結局ちゃんと弁当を持たせて送り出した。 二度寝しようかなと思っていたのに、朝ドラ見たさにそのまま起きて家事をしてしまった。 でも別に、三文の得という気はしない。 ただ、二度寝したらきっと三文の損をした気分になっただろうなとは思う。
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