天上天下唯我独尊

2011年09月04日(日) ヒガシ違い

友人にメールを打っていて、はたと手が止まった。
湊かなえの「告白」で、少年Bの母親役をやっていた、あの女優さんは誰だっけ?
ポンズやナビスコのCMに出ていたあの人……うーんうーん。
目の前の箱で調べればいいのだが、ブラウザを立ち上げて、名前以外の思い付く限りのキーワードを打ち込むのが面倒だったので、後ろを振り返って主人に訊いた。
「ねえ、ヒガシの奥さんって誰だっけ。顔は判るんだけれど、名前が出て来なくて」
「ヒガシの奥さん……僕も名前が出て来ないな。でもあの人だよね、ええと、『マリーの桜』でデビューした」
「『マリーの桜』?」
「そういうドラマがあったの。名前は加藤なんだっけな」
と主人。
私の知らないデビュー作まで知っているとは恐れ入ったが、あの女優さんの顔を思い出して当て嵌めたが、加藤という名前はしっくり来ない。
「違う。加藤じゃない」
「そうだっけ? じゃあ『マリーの桜』で探してご覧」
と言うので、結局また前を向いて、インターネット・ブラウザを立ち上げた。
「マリーの桜」で検索してみると、出て来たのは

かとうかずこ

……。
「違う! ヒガシって言ったらそのまんま前知事じゃなくて、少年隊のヒガシの事でしょ!」
「えっ違うの。東って言ったら東国原の事かと。と言うか、少年隊の東山は結婚していたのか」
「してるよ。今度子供も生まれる筈。しかし、かとうかずこのデビュー作なんてよく知ってるね。そのドラマ、観てたの?」
「ううん、観ていない……でも何故かそれでデビューした事は知っている。何でだろ」

肝心の女優の名前は、グーグルで検索する前に思い出した。
木村佳乃だった。



2011年09月03日(土) 晩夏の怪談2011

TVゲームが嫌いだ。

ゲーム自体は好きだ。
うっかり1時間2時間が平気で過ぎるほど夢中になる。
大好きだが、主人がプレステ系を始めると、TVを占領されてしまうのだ。
最近は見たい番組自体が減ったから良いが、ニュースなどを今!今見たいの!という時は困る。
震災後は主人のゲーム熱も冷めたようで、やれやれと思っていたが、いつの間にか新しいソフト(我が家において新しいという意味で、世間的には全く新しくない中古品)を買っていた。
しかも我が家のコントローラーでは動かないと知って、新しいコントローラーまで。
……まあいいけれどね、稼いでいるのは主人だから。

今日はコントローラーが届いて、早速新しいゲームをやっていた。
私がトイレから戻って来ると、彼が言った。
「シオン、今何か言った?」
「言ってないよ。そもそもこの部屋にいなかったじゃん」
「ふーん……」
あーまた何か聞こえたのか。
言いたくなさそうだったが、質してみると、
「後ろで誰かが『死んでいいよ』って言った」
だそうで。
女の声? 子供の声? と重ねて訊いたが、わからないと言う。
またかよ……また何かいるのかこの部屋に。
しかし見えないものは仕方が無いので、私はまた家事に、主人はゲームに戻った。
そしたらほどなく、
「死んでいいよ」
と。今度は私にも聞こえた。
「これだー!」
とTVを指差す2人。
そう、ゲームの声であった……。
「何が『後ろから聞こえた』だよ。思いっきり正面じゃねーか」
「あー良かったー」
泣きそうな顔の主人であった。


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