主人がメールを寄越した。
「そろそろ帰る。今日の晩飯なに?」
そして文末には、チラっと覗き見する動く絵文字が。 か…… 可愛い〜〜〜〜〜〜〜〜!! 絵文字も可愛いが、それをチョイスする主人が可愛いと思った。 客観的に「可愛い」からは程遠い50歳前後のおっさんなんだけれどね。
可愛いんだけれどー!と萌えたら、調子付いたようで、それ以来お願いメールには必ず絵文字顔文字を添付して送って来るようになった。 断れないじゃないか……!
しかし上には上がいて、主人の知り合いはハートやらロケットやらが飛んでいるメールを寄越すのだそうだ。 見せて貰ったが、確かに飛んでいた。 その人はもう80近いと聞いたけれど、その歳になって新しいツールを使いこなせるのには、率直に感心した。
昨年の投稿らしいが、こんなのがあると初めて知った。
一瞬、自分の事かと思ったが、違った。 私は毎日はやらないし(晩飯を作るのが嫌な時だけ……ほぼ毎日か)、口から血を流したり頭に矢を刺したりはしていない。 どうせやるならそこまで本格的にやってみようかとも考えたが、準備やら後片付けやら考えると面倒なので、実行に至っていないのだ。 なのでこの奥さんはかなり凄いと思った。私よりずっと上である。 それなのに、何この亭主。 奥さんがこれだけ渾身の死んだ振りをしているのに、スルーするとは何事かー! と他人事ながら怒りを覚えた。
しかしうちの主人によると、疲れて帰って来た時にそういう事をやられると、本当に困るのだと言う。 えーそうなの……。 でもさ、ただいまーの一声だけでお疲れ度を判断するのってかなり難しいと思うのだけれど。
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