天上天下唯我独尊

2011年05月18日(水) 小説「陰摩羅鬼の瑕」

京極堂シリーズを読むのは、実に10年振りか。
あの頃は嵌まって読んでいたけれど、あれだけ夢中になった割には、余り内容を覚えていない。
しかし今更読み直すのもしんどい。
そもそも借りて読んだので、手許に無いし。

で、シリーズ7作目(8作目とは言うが、「塗仏の宴」は、支度と始末合わせて1つと数えて良いだろう)を読んだ。
今回は買った。古本屋で。
1作目からお馴染みのメンバーは判るのだが、ちょい役程度の登場人物は、どちら様でしたっけ状態である。
それでも何とか話には付いて行けた。
しかしこの人の話は、要らない描写が無駄に多い。
もっとシンプルに描けないのかね。
1作目「姑獲鳥の夏」は、普通に書いていたのに、2作目からは、1つの文章が頁を跨がないように文字数を調整しているのだ。
無駄な単語の繰り返しは、そのせいなのだろうが、読み手にとってそんな物はどうでもいい。
この作者、偏執狂の気があるのだろう。憶測だが。
肝心の話は、まあ面白かった。
しかし関口君にはがっかりを通り越して、腹立たしい。
本当に役に立たないな、この人は……。
盲の探偵と合わせたって、1人前にもなりはしないではないか。精々0.8人前である。
尤も、関口や探偵が役に立っていたら、事件が成り立たない訳だが。



2011年05月17日(火) 恥を知れ

自他共に人でなしと認める私だが、そんな私ですら人でなしだと思った話。

部活の最中に被災し、ただ1人生き残った生徒がいた。
津波に遭って建物に押し潰され、身動きが取れなかったその子は助けが来るまで、友達の死体の上で過ごしたそうだ。

大人でも普通にきつい経験だ。
思い出したくないだろう。
本人も語りたがらないし、こういう時は、無理に話させたり思い出させたりしてはいけないと、その道のプロも言っていた。
それなのに、しつこく話を聞きたがる連中が。
マスコミである。
そりゃこういう刺激的な話は、ネタとして欲しいだろう。
しかし本人の気持ちを考えたら、話を聞かせて欲しいなんて言えるか?
何度断っても彼等はしつこくやって来る。
流石に授業中に学校内に入っては来ないが、主に部活の時にしつこく訊かれるらしい。
余りにしつこいので、隣町に練習場所を変えたが、それでもどこからか嗅ぎ付けてやって来るのだそうだ。

この話を聞いて、流石の私も怒り心頭である。
人でなしの私が認定してやる。
こいつ等は更に人でなしだ。
これは、学校から正式に新聞社に抗議を申し入れてもいいレベルだろう。
人の心の傷を抉るような真似をするなんて、人間として最低だ。

時間はかかるだろうが、この子が辛い経験を乗り越える事が出来るようにと願わざるを得ない。


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