福島原発でメルトダウンが起きていたという話、東電も政府も本当はずっと前から知っていたのではないかと思った。 これは国民に対する重大な裏切りだ、隠さずに全てを公表しろ!という人もいるけれど、もし震災直後に発表していたら、日本は大混乱に陥っていただろう。 買い占めどころの騒ぎじゃない。 だから、敢えて知らない振りをして発表しなかったのなら、それはそれで仕方の無い事なのかな、と思った。
基本的に、隠蔽は良くない、情報公開が大切だとは私も思うのだけれど、世間がある程度落ち着いてからの公表は、今回ばかりは正解だった気がする。 でも、避難地域はあれだけでいいのだろうか。 未だ県内に残って、砂遊びが出来ないとか、校庭での授業が出来ないとかで、このままでいいのかどうか不安という父兄がいるが、うじうじ悩んでいる暇があったら、とっとと引っ越せばいいのにと思う。 本当に子供の事が心配なら、せめて子供だけでも県外に退避させた方がいいのでは。 あっでもそうしたら、転校先で「放射能がうつるぞー」って苛められるんだっけか。 でも後で健康被害で苦しむよりはいいと思うんだけれどね。 転入前に放射線検査を受けて、汚染されていません!と胸を張ったらいいと思うよ。
最近何故か思い出す風景がある。 夏の終わりか秋の初めの、よく晴れた日。 煉瓦色の広い駐車場の中に、他の車は殆ど無い。 車から降りて、林を抜けて、海を見た。 両側には土地がせり出していて、海は狭かった。
あれはどこだったのか。 気になって、主人に訊いてみた。 「ああ、あそこか。一緒に行ったよね」 主人が口にしたのは、津波の被災地だった。 「そこには泊まらなかったけれど、近くに有名なホテルがあって、駐車場の隣が道の駅だったろ」 主人は道の駅が大好きだ。 じゃあ道の駅に寄る序でに、林に立ち寄ったのか。 駐車場から海に向かって右手に道の駅があったかと訊くと、確かそうだと答えが返って来た。
防風林の木は、全て流されたという。 知り合いも、そこで流された。
私達が見たあの景色は、もう無いのだ。 そう思うと、なんかしょんぼりした。
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