元々そんなに飲むほうではなかったが、震災後、ぱったりと酒を飲まなくなっていた。 だって、へべれけになっている時に揺れたら大変だから。 一瞬で素面に戻って、素早く避難の準備をする自信が無い。 へべれけになるほど飲む事なんて殆ど無いのだけれど、万が一を想定したら、酒なんか飲んでいられなかった。 何とも無い振りをしていても、常にどこかで気が張っていたのだと思う。
引っ越し一周年記念行事として、引越し当日に食べに行った店に行ってみた。 本当はきっかり1周年で行きたかったのだが、震災の影響でお店が閉まっていたのだ。 旅行客らしき人もいて、割と盛況だった。 私は去年と同じ物を食べ、お酒も注文した。 んふー♪ 美味しい。
帰り道、一寸ご機嫌になった私は、何を思ったか、 「よーし、地震で傾いた物を数えて帰ろうぜ!」 と言い、 「じゃあ私からね。ひとーつ」 と店を出てすぐ隣の建物を指差した。 外壁一面がブルーシートに覆われていたので、流石の酔っ払いも不謹慎と悟った。 勿論主人に窘められたので、すぐにやめた。
不謹慎と言えば、主人の同僚が、3月11日の大地震直後に 「よーし、チリに津波返しだ!」 と言っていたらしい。 でもチリより日本の方が被害甚大だったよ……駄目じゃん! というか、太平洋のどちら側で地震が起こっても、日本がダメージを食らう仕組みになっているのか。
飲食店の生肉による集団感染のニュースを見た。 大腸菌と言えばO157が有名だが、157があるという事は、当然他に少なくとも156はあると推測出来る。 しかし殆どの大腸菌は無害らしく、今回のO111はO157同様、腸管出血を惹き起こす毒性の強いものなのだそうだ。 私もユッケは好きだし、牛肉のステーキなら断然レア派だ。 尤も牛ステーキなんてここ何年も食べていないし、ユッケは自宅で馬刺しに生卵を混ぜるぐらいで、外で食べた事は無いのだが。 しかしこうなると、生肉を食べてはならないという旧約聖書の教えは正しかったのか。 生肉は美味しいが、実は怖いのか。
しかしそれ以上に怖かったのは、えびす社長の会見だった。 この人、患者じゃないのか? 少なくとも普通じゃないと思った。 社長と言うのは会社で1番偉い人なのだろうが、周囲の人も一寸どうかと思った。 だって、謝罪の際に椅子に座ったままで頭を下げるのって、マナーとしてどうよ? 土下座の必要はないが、頭を下げるなら、立ち上がって礼をすべきじゃないか? 一緒に会見に臨んでいた年寄り達、年長者なら若い社長を窘めるとかあってもいいと思ったのだが、社長と一緒になって着席したままだった。 おかしな人の周囲にはおかしな人が集まるのか、それともおかしな人の近くにいると影響されておかしくなってしまうのだろうか。 何れにせよ、同じ羽の鳥なんだなと思った。
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