午前中、家事が一段落したのでTVをつけたら、BS2で日本音楽コンクールの本選の様子を放送していた。 今日の放送はバイオリン部門で、3位と2位が女子高校生で、1位を獲ったのはなんと男子中学生だった。 4年前に優勝した黒川侑君もそうだったが、今年の優勝者もまた、群を抜いていると、素人目にもそう映った。
夜、報道ステーションを見ていたら、樫本大進さんのベルリン・フィル・コンマス就任のニュースをやっていた。 まだ31歳だった事に驚き。私より若かったのか……。 私は10年ぐらい前に、この人のシベリウスを聴いた事がある。 目当ては他のオケ曲だったのだが、プログラムに入っていたのがシベリウスのバイオリン協奏曲で、樫本さんがソリストだったのだ。 一緒に行った友人と、いい演奏だったねえと満足したものだった。 ソリストじゃなくてオケの人になっちゃったけれど、世界最高峰のコンサート・マスターって、凄い事だ。 報道ステーションでは、記者会見の他に、リフシッツ(ピアニスト。痘痕面の少年だったのに、髭面のおっさんになっていて驚いた)との演奏の様子をやっていた。 それを見ていた主人曰く、 「この人凄いな。いい耳だね」 と。 ぼけっとしていた私にはさっぱり判らなかったが、ビブラートをかける長い音を弾いた時に、出だしの一瞬で指の位置を直し、正確な音程に合わせていたそうである。
世界で活躍する日本人演奏家は多い。 樫本さんしかり、五嶋姉弟しかり。 しかし彼等は、日本産であっても、残念ながら日本製ではない。 皆、海外で専門教育を受けているのだ。 日本は海外に通用する演奏家が育つ環境ではないのだろう。 民主党政府には是非、子供手当てなどという目先のばら撒きをやめて、真の教育にお金をかけて欲しい。 でも結局選ぶのは我々有権者だ。国民がもっと賢くならなければならない。
とは言え、政党を選ぶと言っても、選択肢が限られているのだけれどね。しかも偏っている。 貧乏人は麦を食え、国や金持ちに施して貰うのではなく、自力で稼げ!と堂々と言ってくれる政治家はいないのだろうか。 福祉じゃなくて、教育にお金をかけようよ。本当の意味で。
今年の冬の賞与支給日は、私の誕生日だった。
日付が変わった時、主人が言った。 「お誕生日おめでとう、シオン」 その日、主人は飲み会が入っており、一緒にお祝い出来なくてごめんね、と出掛けて行った。
しかし、私が1人で晩御飯を食べた後ではあったが、彼は予定よりも早く帰って来た。 「どうしたの? こんなに早く」 と訊くと、飲み会の最中に「今日うちの家内の誕生日なんだ」と言ったところ、「何してんの! 早く帰ってあげなさい」と追い出されたのだとか。元は取れたのかよ(笑)。 いや、前から飲み会の話は聞いていたのだし、私は別にいいんだけれど。 そんなに記念日とかに拘泥するタイプじゃないし。 「という訳で帰って来ました。ごめんねシオン。今日は『世界シオンDay』ですよ」 「有難う。でもいいのよ、気にしなくて。だってボーナス入ったし。私の誕生日なんだから、あれは私へのプレゼントだよね♪」 と私が言うと、彼の表情が固まった。 「全額? それは一寸、勘弁して下さい……」
誕生日が残り少なくなったので、延長を宣言した。 「今週ももう終わっちゃうし、一足飛びですがここに宣言します。今月は『世界シオン月間』ですよ!」 大晦日まで続くのか……とげんなりする主人だった。
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