この度初めて弾き振りというのを見て来た。
協奏曲というのは、独奏者に合わせて指揮者がオーケストラ(以下オケ)を振るのが一般的だが、独奏者が楽器を弾きながら指揮をするスタイルが「弾き振り」である。 つまり、指揮者兼独奏者がオケを率いると言う事。
プログラムの中では1番楽しみにしていた曲だったが、残念ながら迫力はいまいちであった。 というのも、指揮者兼独奏者がかなりの高齢で、フォルテが出ないのだ。 そのせいでオケは抑え気味だし、一緒に奏でると肝心の独奏楽器がオケに埋もれて全然聴こえないし、聴いていてフラストレーションの溜まる演奏だった。 一緒に行った主人は、 「この曲で弾き振りは無理があるなあ。弾き振りが主流だったのが指揮者と役割を分けるようになったのには、やはり理由があっての事だったんだな」 と言っていたが、もっと体力のある若い独奏者なら、弾き振りでも行けたんじゃないかと私は思う。 でも曲は好き。 通しで聴くのは初めてだが、聴いた事ある曲だなと思ったら、昨シーズンのフィギュア・スケートで、キム・ヨナがこれで滑っていたのだった。 そうか、それで聴き覚えがあったのだな。
他の2曲はオケ曲だったが、どちらもかなりの現代曲。 有名な日本人作曲家のは、私はどうにも駄目だった。あれって演奏していて楽しいのか? 主人に言わせると、覇気の無いイマイチな演奏だったという事だが、あの曲じゃあどんな演奏だって私にはイマイチどころかイマサンにしか聴こえない。 最後の1曲は主人が1番楽しみにしていたもので、「3楽章が綺麗なんだよ。寝ないでね」と予め注意を受けていたため、私は休憩時間にロビーでお茶をがぶ飲みしてから後半戦に臨んだ。 この3日ほどよく眠れていなかったので心配だったが、カフェインのお蔭もあり、3楽章まで無事に乗り切った。 よし、眠らなかったぞ! 3楽章も終わり、さあ指揮者が指揮棒を置くかと思ったその時。 引き続いて第4楽章に突入〜……ええ!? 3楽章とは違って軽快なテンポの賑やかな4楽章だったが、もう限界。 襲い来る睡魔と闘いながら、仲良く下瞼とくっ付こうとする上瞼を押し上げ、何とか耐え抜いた。 主人は私が寝ているとは思わなかったそうだ。どうやら舟は漕いでいなかったらしいと一寸ホッとした。
このホールに来たのは10年振り2度目だが、音響は悪くなかった。 前回はわざわざS席を取ったのに、ホントにSなの?ってぐらい酷かったのだ。 あの時は目を凝らして、舞台上のピアノを確認しちゃったもんな……STEINWAY&SONSと書いてあるよね?って。 今回は安い席だったが、音響は良かった。技術が進歩して改善したのか、安い席の方が当たりなのか、どちらかわからないが。 しかし聴衆の質は落ちたと思う。 堂々と咳をするバカって、どうにかならんのかね。せめてハンカチを口に当てて、音を立てないようにするのは、クラシック・ファンとして当然の配慮だと思うのだが。 ベルリン・フィルみたいに、日本のコンサート・ホールも咳禁止にしたらいいのに。 我慢出来ないほどの風邪っ引きは来なきゃいいんだよ!
| 2010年11月01日(月) |
裁判員制度とは何だったのか |
耳掻き裁判の1審判決が出た。 無期ですってよ。 つまんなーーーーーーーーーい!
そもそも裁判員制度って、プロの裁判官の判決が甘過ぎる! 市民感覚からかけ離れている!という事で導入されたのではなかったのか? それなのに無期懲役って、何のための裁判員制度なのか。 甘い。甘過ぎる。 反省の態度が見られるから死刑は回避って、そんなの幾らでも演技で隠せるではないか。 何でこの期に及んで死刑に対して怯むんだ? ったく、こんなヘタレ共ではなく、
私に裁判員やらせろ!! とTVの前で叫んでしまった事だよ。ゼエゼエ。 そしたら主人が、 「シオンの所には、裁判員の通知は来ない方が世の中のためだね……」 だってさ。心外だ! 「あら、嫌々やる人より、積極的に参加したい人にやらせた方がいいと思うんだけれど! 私なら、この腰抜け共を説得して、死刑に傾けさせるわね」 「いや、シオンのは説得じゃなくて脅迫でしょ。裁判官を刺しそうで怖いよ」 「あら、刺すなら裁判官より、裁判官の身内でしょ。1番いいのは子供かな。想像力の無い人間は、実際に遺族と同じ立場に立たないと、結局判らないんだと思うの」 私がニヤリと笑ってそう言うと、主人がかなーり引いたのが判った。
「人を裁くことなかれ。 しからば汝らも裁かれざらん」とは有名な聖句である。 「汝等人を裁くごとく、己れも裁かるべければなり」と続くのだが、これには異を唱えたい。 自分が裁かれないように、だから人を裁いてはいけないとイエスは言うが、寧ろ、己を律するためにも人を裁くべきではないか。 仮令人を裁いても、自分は裁かれないように言動に責任を持て。という方が道徳的にも宜しいのではあるまいか。
ストーカーに粘着されて娘と親を同時に亡くした遺族の心情を思うと、この裁判員達と裁判官が正しい判断をしたとは、到底思えないのである。
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