暑い。 今からこんなに暑かったら、夏はどうなるんだろう。
今住んでいる所は、鉄筋マンション。 引っ越した当時から、外気との温度差が大きいとは思っていた。 一歩外に出ると肌寒いが、部屋の中は暖房無しでも暖かく、これは灯油代が浮くのではないかと期待された。 しかしその反面、夏は冷房無しでは生きられないだろうとも思った。 その予想は当たり、今年は既に冷房を稼動させている。 暑いと言えば西日だが、我が家は西日の影響を受けない。 日光が入るは東側の窓で、朝日がじりじりと照り付ける。 1日の始まりからして暑いのだ。 少しでも涼しい風を入れようと窓を開けると、朝の7時前だと言うのに、年寄りの話し声がする。 隣りの病院が繁盛しているため、開院前からジジババが列を成し、通院仲間同士で談笑しているのだ。 エンジンを掛けっ放しにして車内で待たれるよりはマシだが、話し声が煩くて二度寝も出来ない。 夜は夜で、冷気を求めて窓を開けると、風に乗ってほんのりとドブの匂いが運ばれて来る。 風向きによっては平気なのだろうが、そんな事は殆ど無く、ものの1分もしないうちに、たまらず窓を閉めてしまった。 駅前通りのドブの匂いは引っ越した当時から酷いと思っていたが、匂いが上にあがって来るとはげんなり。 市には是非、豪華市報に金を掛けるより、ドブ掃除に税金を回して貰いたいのだが。 そして最近知ったのだが、越して来たこの土地、
県内で1番暑いんだって……!
主人の同僚によると、 「県内で唯一残暑を感じられる場所」 なのだそうで。 知っていたら絶対来なかったよ。 というか、越して来て3箇月だが、既に脱出したい(涙)。 このところは、ネットで以前住んでいた都市のマンション情報ばっかり見ている。 東京だったら「死んだらまた生まれて、人生3回ぐらい繰り返さないと買えないぐらいの価格」(友人談)だけれど、田舎なので手の届きそうな範囲の中古マンションが売りに出ているのだ。 姉歯事件のせいで以前は断然一戸建て派だったが、梅雨時のヤスデで発狂しかけたため、マンション派に宗旨替えしたのだ。 ヤスデは壁を伝って5階にも這って来るらしいが、それでも1階ほど酷くは無いだろう。 高い所なら小さな羽虫はやって来ないし、マンションなら庭の手入れも必要無いし。 という訳で、只今気温と共に、マンション購入熱が高まっている。
でもまあ実際、長距離通勤も別居も事も出来ないだろうから、サイトを見ては溜息を吐くしかないんだけれどさ。 ああもうこんな所嫌(涙)。
わうわうで、アメリカの番組「プロジェクト・ランウェイ」というのをやっていた。 主人と私が見たのは、第5シーズン。 デザイナー達の勝ち抜き、というか、篩い落とし番組で、最後に残った者が優勝という仕組みになっている。 1度も最優秀を獲得出来なかったデザイナー(の卵?)がいて、彼がプロのデザイナーに酷評される場面があった。 「これは酷い。まるで布のウンコだ!」 それは確かにそんな感じで、色とりどりの布をごちゃっと縫い付けた、素人目にも一寸どうなのこれは……という作品であった。 彼はその回で姿を消したが、寧ろそこまで残ったのが凄いと思ってみていた。 噛ませ犬だったのだろうな。
ところで、先日聴いたツィマーマンのショパンが余りに感動的だったので、折角電子ピアノを居間の隣りに移動させた事だし、自分でも楽譜をさらってみた。 勿論、目で音符を追ってゆっくり弾くだけで精一杯である。 嗚呼でも舟歌はいいねえ、この曲が弾けたらなあ……と思いつつさらっていると、主人が帰宅した。 「あっシオンがピアノ弾いてる〜。そうだ、これ弾いてみてよ!」 と彼が本棚から持って来た楽譜は、
プロコフィエフ作曲ピアノソナタ第9番Op.103
……プロコかよう。 聴いた事すらないんですけれど。(あったとしても覚えていない。興味無いんだもん) 楽譜を捲ってみると、音符がスカスカで一見簡単そうだが、実際弾いてみると、全く予想外の所に音が飛ぶので難しい。 次の音の予測がつかず、自分が押さえている鍵盤が果たして正しいのか、耳だけではまるで判断がつかない。 1頁目で匙を投げた。 「なんじゃこりゃ! 弾いていてちっとも楽しくないよ。 まるで音のウンコだ!」 私がそう言って楽譜を突き返すと、彼はショックを受けた顔で、 「ウンコだなんて、酷い。綺麗な曲なのに……」 としょげていた。 ごめん、貴方の大好きなプロコの事をそんな風に言っちゃって。 でも私には現代曲なんて、どれもこれもウンコにしか思えん。
|