居間兼食堂兼台所と寝室は何とか片付いたが、あと1部屋が物置状態になっている。 さっさと片付けたいのだけれどね。不要な衣類とかPCの部品とか。 衣類は福祉関係に寄付しようと思っている。 私は基本的に、福祉には興味の無い人間で、弱者に対しても、他人に頼らずに自分の面倒は自分で看ようぜ、という考えを持っている。 だから募金や寄付をお願いされるのは嫌いだ。町内会で強制的に赤十字募金をさせられるのもうんざり。 捨てるのは服が可哀相だし、古着屋に持って行った所で、たいした金額にもならない。 換金して、たったこれっぽっちか……と悲しい思いをするより、まあ誰か使ってくれればいいやというだけの事である。 遠方のため、持ち込みするにも何かの序でという事になるので、暫く保管しなければならない。 PCの部品は、現在主人が調査中。 さっさと調べて欲しいのだけれど、余りせっつくと機嫌が悪くなるからなあ。
これ等が片付いたら、家具の配置換えをしたい。 どの部屋を何に使うかで、主人と私との間に意見の相違があったのだ。 取り敢えず、主人の意見を優先させてみたのだが、現状では居間から遠い方の部屋を活用出来ず、このまま物置になってしまいそうである。 主人は、居間の隣りを寝室にすれば、冷暖房の関係上便利だと言う。 それは理解出来るが、私は居間の隣が寝室なのは嫌。 予定は無いが、来客があった場合を考えると、寝室は居間から遠い所、そしてトイレの近くがいい。 居間の隣室には、電子ピアノと本棚とCD棚を置いた方が色々と便利だ。 そしてその部屋は、私の作業部屋にしたい。 面倒なのよね、食事の度に、布団を敷く度に片付けなきゃならないなんて。 道具を出しっ放しにして、作業を翌日に持ち越せる生活に憧れている。 ただ、出しっ放しだと、片付けなくなる虞もあるのだけれど。
まずは、不用品を片付けてからである。 早く落ち着きたいわー。
取り敢えず生活出来るぐらいには家の中が片付いたので、東を目指して、主人とドライブに出掛けた。 とは言え、野と山の他には何も無いのだけれど。 でも私は行ってみたかったのだ。もしかしたら主人が飛ばされていたかも知れない土地に。 1時間ほどで行き着いたそこは、現住所より更に田舎であった。 地上デジタル放送や、フレッツ光も来てなさそう。 これは……、もしここに転勤になっていたら、物件探しが更に大変だったろうなと思った。 半端な田舎の現住所でさえ探すの大変だったのに、昭和の匂いの残るこの土地だったら……と考えると、やはり今の転勤先で良かったのだろう。 主人は子供の頃、ここに住んでいた事があるらしい。 「どう、覚えている?」 と訊いてみると、 「なんとなく。所々だけれどね」 と彼は言った。 特に、懐かしいという感情も無いらしい。
帰りは別ルートで、道の駅に寄ってみた。 主人が好きなのだ、道の駅……私はどちらかと言うと、何処にも寄らずにとっとと目的地に着きたいタイプ。 でも特に急ぎでもない時は、主人と一緒に、あれこれ見て回るのも悪くない。 地元の工芸品コーナーを見ていたら、手芸品に混じって、見た顔が……。 白い兎の編みぐるみ、黒いお目目に、ばってんのお口。 えーと、これって、みっひーでは……。 「知的所有権的にどうなのー?」 と主人の袖を引っ張ったら、 「まあ、いいんじゃないの、田舎なんだし」 えー? 良くないと思う……。 これじゃあ、中国の事を笑えないよ。
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