副作用こそ出ないものの、一昨日出して貰った薬は余り効いていないらしく、主人は相変わらず1日の殆どを寝床で過ごしている。 喉の薬を貰ったのだが、やられているのは恐らく気管支……まさか肺炎までは行っていないと思うが。 そろそろ布団上げて掃除したいな……。 決して私が綺麗好きなのではなく、布団が黴るのが心配なのだ。
医者でも看護婦でもない私に出来る事は、限られている。 死んでいないかと時々様子を見に行って、薬の時間になったらお粥を作って食べさせた後に薬を飲ませ、喉が渇いたと言えばポカリを持って行くぐらいである。 あとは本人に備わっている筈の、自然治癒力に任せるしかない。頼りないけれど。 基本的に世話焼きではないので、主人は寝室に放置して、私は居間で、昨年録り溜めた映画やドラマを観ていた。
昼過ぎ、外に雪かきに出ようとしたら、どこかから低音が聞こえた。 何、この地の底から聞こえる音は……私の名前? 音の出所は、主人だった。 一応呼び出し用に枕元に携帯電話を置いてはいるが、私がドアの前にいるのを察知して、呼びかけていたらしい。 喉が痛くて大声を上げられないものだから、超低音で呼びかけたのだが、低過ぎてよくわからなかった。 用件は、喉が渇いたからポカリくれ、だった。 謎の低音の正体がわかるまで、一寸怖かったんだけれど。 早く風邪治せよ!
元日に出掛けるのはせいぜい初詣ぐらいで、家族揃ってお家でゆっくりと過ごすのが正月のあるべき姿だと思う。 お家でゆっくりと過ごしているが、主人は寝室、私は居間とばらばらだし、初詣にも行けない、微妙な年明けである。 部屋が離れていても、振動が聞こえると言うのでミシンも踏めない。 元日から掃除をするのは何だか嫌だったが、部屋の片付けなどを煩くならない程度にやっていた。
寝たり起きたりだった主人が、夜には少し良くなったと言って起き出したので、漸く年賀状の準備をすべく、PCの前に座って貰った。 ひとまず頂いた分だけは出す事にして、宛名の打ち込みとレイアウトなど印刷関係は主人に任せている間、私はコンビニに葉書の不足分を買いに行った。 帰って来たらまだ出来ておらず、2人であれこれ考えて意見をすり合わせ、やっと出来たのは深夜になってからだった。 私は途中で面倒になると適当に済ませてしまうが、主人は案外完璧主義者らしく、妥協を許さない。 どうせなら、年賀状作成期限を完璧に守って欲しかったのだが、気分が乗らないと言うのだ。 面倒臭い人だなあもう。
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