朝一番で主人は職場に欠勤の電話を入れ、私は洗濯機を回してから、主人の保険証と診察券を持って病院へ。 お弁当を作らなくていい日なのに、早起きしなきゃいけないなんて。 しかし文句は言っていられない。放置していて主人に死なれたりしたら、後味悪いからな。 診察開始時刻までまだまだあるのに、待合室は既に人で一杯だった。 受付を済ませた後、主人を迎えに家へ戻らねばならない。 一言断ってからの方がいいかと思い、事務員を捕まえた。 「すみません、本人を迎えに一旦家へ戻」 「今、看護師から質問がありますから、待合室でお待ち下さい」 私の言葉を途中で遮ると、そう言い捨ててさっさと行ってしまった……。 忙しいのは判るけどさ、
人の話最後まで聞けよコラ(怒)
待てと言われたので一応5分だけ待ってみたが看護婦は来ず、これ以上時間を無駄にするのが馬鹿らしくなったので、内科の入り口から中を覗き、近くにいた看護婦さんに断りを入れて家に戻った。 私でさえこうなのだから、気の弱い人だったら何も言えずに、只管その場で待ち続けるんじゃなかろうか。 これは後で要望ポストに苦情を書いておかないと!と思ったが、バタバタしているうちに結局忘れてしまった。
家に戻り、主人に身支度をさせている間に洗濯物を干したが、全部干し終わらないうちに支度出来たよーと言うので手を止めて、主人を連れて再び病院へ。勿論運転手は僕だ。 主人が受診している間、私は待合室で「天使と悪魔」上巻を読んでいたが、なかなか面白くならないので困った。 しかも看病と言えるほどの事はしていないのだが、やはり何となく寝不足で、眠くて仕方ない。 読んではうとうと、うとうとしては読んでを繰り返し、またうとうとしていると診察の終わった主人がやって来て、これから点滴だと言う。 あーはいはい行ってらっしゃい、と眠気の下から返事をしたが、普通に考えれば点滴は時間がかかるもの。 30分ほど待ってからそれに気付き、処置室の前で暫くうろうろしたが埒が明かないので、勝手に点滴室に入った。 並んだベッドはカーテンで仕切られており、片っ端から開けて探さなきゃならんのかと困ったが、カルテが洗濯挟みで留めてあったので、主人の名前を探す。 あった。 ぬうっとカーテンの隙間から覗き込むと、黄色い液体を点滴されて、主人がベッドに横たわっていた。 勝手に入って来ちゃったと告げると脱力していたが、私の顔を見た途端に理解したらしい。 「ああこの人、さっさと帰りたがっている」 と。病人なのに相変わらず察しが良いなこの子は。 「洗濯まだ途中なんで帰るわ、点滴終わったら電話頂戴、もしもし(=携帯電話)持ってるよね?」 と何故かやや切れ気味に言い残して帰って来た。 洗濯と掃除を済ませたところで電話があり、この日私は病院まで3往復したのだった。
やはり、前日に外来で処方された薬の副作用だったらしい。 しかしこれが、出るのは稀だと言われている副作用で、医者も特殊な患者に当たって吃驚していたとか。 夜になって父に電話で報告すると、 「特殊な体質か……まあ確かにそんな感じがするがな」 と主人の事を指して言っていた。 色々と大変なのよ、うちの人は。
一難去りそうで去らない。
午前中に病院に行って、新たに薬を貰って来た主人。 日曜日は丸1日寝ていたし、薬も効いたみたいで少しは良くなったと思ったのに
余計悪化しました。
な、なんで……? もう病院も閉まっていたので、実家に電話してみた。 父に訊くと、 「薬が合わないんでねえか? 明日もう一遍病院行って来い」 との事。 薬の副作用か……。 しかし父も現役を退いて永いので、こちらでおくすり110番のサイトを照会しながらの質問になった。 薬袋の指示と服用の仕方が違う!と息巻いたが、父によると、たいした違いは無いそうで。 じゃあ医者のせいじゃないのね……というか、誰のせいでもなく、悪いとしたら運という事か。 そうこうしていると、主人が起き出してトイレに行ったようだ。 しかし一向に布団に戻る気配が無い。 もしやトイレで倒れているのでは、と心配になって見に行くと、うんうん唸りながら洗面所の隅っこで横になっていた。 曰く、ここならトイレに近いからだそうで。 目に涙を浮かべて、頭痛い、気持ち悪い、吐きそうと言う主人を、これまた泣きそうになりながら寝室に誘導しようとする私。 今日はちゃんと雑巾がけしたけどさ、お願いだからそこに寝るのは止めてー! 昼間出たんだよ、アレが……。 病人相手じゃなかったら、ギャーと首根っこ掴んで床から引っ剥がしていたかも知れない。
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