天上天下唯我独尊

2009年04月19日(日) 1.2万円×2人分じゃ足りねーよ

サントリー・ホールに行って来た。
好きな演奏家なので、聴きに行けて幸せだったのだけれど、

周囲の客がハズレ。

良い席が獲れずに2階席だったのだが、後ろの女はチラシの入った袋を落とすし、何より隣のジジイが最悪だった。

加齢臭がくせえんだよ!
曲の記憶に残ったらどーすんだよ(涙)

しかも煩い。
じっとしていられない性質らしく、終始ガサゴソと体を動かしている。
斜め前に座っている小学生(両親に挟まれて座っていたが、大層賢そうな顔立ちをしていた。育ちもいいんだろうなあ)の方が、よっぽど行儀良く聴いているではないか。爪の垢でも煎じて飲めばいいのに。
ジジイがとうとう蝿のようにしょりしょりと両手を擦り合わせ始めたので(それでも結構音がするものだよ)、堪り兼ねてウルサイって言っちゃったよ。
年だから何かの病気かも知れないが、だからと言って許される事ではない。周りの客の迷惑にならないように、大人しくして貰わないと困る。
あーあ、横浜に行けば良かったかなあ。
サントリーの客層なら大丈夫だと思ったのに、質が落ちたなー。がっかりだよ。

でも、思い出したら、10年ほど前にもいたのだった。演奏中にチラシ落とす馬鹿。
東京のコンサート・ホールでは、大量の演奏会広告チラシが渡される(多分)。
田舎ではパンフレットに挟まってせいぜい数枚程度なのに、袋入りでドドーンと渡されるので、最初に行った時には吃驚した。
東京なんてそうそう来られないし、邪魔になるのは判り切っていたので今回は受け取らなかったが、以前素直に貰った時は「演奏中は座席の下に置いておいて下さい」と書かれていた。
どうして椅子の下?膝の上じゃ駄目なの?と疑問に思ったが、その謎は演奏会中に解けた。膝の上じゃ駄目だったのだ。
ビニールの摩擦係数は小さいので、袋が膝の上から滑り落ちるのだ。
気を付けていれば落とさないが、油断すると危険だ。こっくり舟を漕いだりすると(今回は私もやりました。一応予習したけれど、プロコは合わないわ〜)、チラシ入りの袋はバサリと音を立てて床に落ちる。
今回の馬鹿女は、幸いmf〜fぐらいだったからそんなに目立たなかったが、10年前の演奏会での馬鹿は、ppの場面だった。
演奏家もちらりと正面の2階席を見上げたほどで、大顰蹙を買っていた。私などは、死ねと思ったぐらいだ。
だから、広告チラシを配るなら、徹底させて欲しい。
こういう事が起きるから、チラシは絶対に膝の上に置くな、座席の下に置けと。
というか……演奏会終わってから配れよサントリー!

周囲の客(特に隣のジジイ)には恵まれなかったが、約10年振りに好きな人の演奏を生で聴けたので、幸せなひと時だった。
アンコールもいっぱい弾いてくれたし、相変わらずサービスがいいのう。お辞儀は普通になっちゃってて、一寸寂しかったけれど。
会場を出てすぐに、主人に感謝の電話をかけると、
「お酒飲んでるの?」
と言われた。
興奮状態だったらしい。でも素面ですよ!

やっぱり音楽はいいね〜という事で、家に帰ってから、またチケットを買ってしまった。
2人分なのに、サントリー・ホールに比べると随分安く感じられるマジック(笑)。
次はツィマーマンよ!



2009年04月07日(火) あの町この町

サイレンの音が聞こえた。
窓から外を見ると、そう遠くない所で黒い煙が立ち昇っていた。
天気は悪くない。降りそうという程ではなく適度に曇っていて、時折陽が差すぐらいなのでカンカン照りでもない。
決心して、トイレを済ませてから、財布と携帯の入った鞄を持って出かけた。

暫く歩いて気が付いた。今にも膝が抜けそうなぐらいに穿き古した部屋着ズボンで出て来てしまったではないの。
しかし戻ったら、そのままやーめた!になってしまいそうなので、歩き続ける。ハナからお洒落なんてしていないし、ただの散歩だ。
また暫く歩くと、目標にしていた煙が消えてしまった。
あれ、確かこの辺りだった筈だが……と周りの空を見渡しながら歩くと、もう少し先に薄くなった黒煙が見えた。
自分を励ましながら尚も進むと、橋の袂まで来てしまった。確か、家から2kmぐらいある筈……車生活に慣れ切って、日頃全く運動しない私の脚は、もうガタガタである。
火事は?
大橋の上から探すと、煙は何と、ターミナル駅の裏手から上がっている。遠いよ!
火事場見物は諦めて、お家に帰る事にした。
しかし、もと来た道を引き返すのではつまらぬ。
大橋を渡って、川の向こう岸からぐるりと回って帰ろう。
てくてく歩いて暫くすると、和菓子屋さんがあった。
駅ビルにも入っている評判のお菓子屋さんなので、立ち寄って、2種類のお菓子を2つずつ買ってみた。
しかし和菓子って高いのね。こんなに小さいのに。
本当に軽い散歩のつもりだったので所持金が少なく、会計で焦った。
ぎりぎり支払えたが、残金僅か数十円。これではバスにも乗れない。
バスカード(田舎なので、スイカとかパスモとか無い)も家に置いて来たし、何よりバスは20〜30分おきだ。次のバス停までと思って歩いているうちに、肝心のバスに追い抜かれる有様である。
そして途中で気付いたが、

次の橋、まだ……?

一級河川といっても様々だが、結構川幅がある。河原も広いので、橋も大きい。
そして、橋と橋の間が非常に長い。
考えてみると我が家は、その橋と橋の丁度中間辺りに位置していたのだった。
もと来た道を戻るんだ!
振り返ったが、時既に遅し。このまま進むにしても戻るにしても、同じぐらいかかりそうである。
足を棒にしながらとぼとぼ歩いていると、頭の中であの歌が流れた。

 あの町この町 日が暮れる 日が暮れる
 今来たこの道 帰りゃんせ 帰りゃんせ

 お家がだんだん 遠くなる 遠くなる
 今来たこの道 帰りゃんせ 帰りゃんせ

うん、でもね、もう遅いの。
何故もっと早く気付かない、自分……。

ヘロヘロになりながらも、何とか、夜空に夕べの星が出る前に帰り着く事が出来た。
河原の叢に雉がいたのに、遠過ぎて、携帯電話のカメラでは上手く捉えられなかったのが残念。
夕方のニュースで判ったが、窓から見た最初の火事は、私が付近に到着する前に鎮火していたらしい。すると、駅裏の火事は別物だったのか。
乾燥注意報が出ている。火の元には用心を。


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