ぼや〜んと、いつものように登録しているお気に入りサイトを巡回していたら、そのうちの1つに、大体このような事が書かれてあった。
「大好きなピアニストのチケットが獲れた。 奮発してS席、しかも舞台に向かって左側。指の動きが見える席だ。 あと4箇月、とても楽しみだ。」
心臓をぎゅうっと掴まれるような感じがした。 多分それは、私も行きたくて堪らないリサイタル。
ぴあで調べたら、まだ残席はあるようだ。 行きたい……。 でもなあ、家からだと、往復の交通費の方が高くなるのだよ。
独身の頃は、それでも都合をつけて聴きに行った。 でも今はなあ……私が稼いだお金じゃないし。 お小遣いの範囲で買えなくもないけれど、主人を置いて行くのはやはり心苦しい。 亭主が汗水流して仕事をしている間、私だけ遊び呆けるのも悪いし、彼ひとりでお留守番をさせておくと、寂しがって(?)寝込むのだ。兎か。 だから、定額給付金が出たら行きたいなあと思っていたのに、一向に配給の気配が無いんですけれど! せめて、宝籤でも当たればなあ。 岩手の2億円当籤金殺人事件の被害者じゃなくて、私に2億円が当たれば良かったのに。 そうすれば、被害者は死なずに済んだし、犯人も人殺しなどせずに済んだし、私はお金持ちになってウハウハで、まあるく収まったのにねえ。
いや、我が家は裕福ではないが、決して貧乏でもない。 チケットは買える。交通費もまあ出せる。 ただ、私にそんな贅沢をする資格があるかと問われれば、答えはビミョーである。 心の問題なのだ。
でも凄く行きたい……(滂沱)
朝起きた時から、頭が重かった。 でも今日痛いのは、左側頭部。 いつもの頭痛とは違うような気がした。 主人の風邪を移されたのだろうか。 普通に起きていたが、どうにも食欲が無く、10時頃布団に戻った。 一寸寒いし、やはり風邪なのだろうかと思い、葛根湯を飲んで寝た。
チャイムの音で目が覚めた。 カーディガンを羽織って応対しようとしたら、ガチャリと音がして、玄関のドアが開いた。主人だった。 どうにも本調子でないので、お昼で仕事を切り上げて来たと言う。 お昼まだ食べていないと私が言うと、焼き饂飩を作ってくれた。 主人の焼き饂飩は、美味しくって大好きだ。 しかし今日のはどうにもぎとぎとしている。油を入れ過ぎたらしい。 半分食べて、ご馳走様をした。 今や、頭痛は左側から移動して、前頭部全体に広がっている。 今度は、頭痛薬を飲んで横になった。 痛みを感じぬようさっさと眠ってしまいたかったのだが、数分後、私は飛び起きた。 水の入ったコップを持って、トイレに駆け込む……風邪ではなかったようだ。 胃の中を空にすると、居間に戻って、焼き饂飩をパァにした事を主人に謝った。 胃腸が殆ど動いていないので、晩御飯にはお粥をリクエストして、夕食事以外はずっと寝ていた。 そう言えば、主人は体調不良で早引きした筈なのに、これではまるで、私の面倒を見るために帰って来たみたいだ。
年に数回来るこの頭痛、何とかならないものか。 対処法は少しはわかって来たが、原因がさっぱり……。
|