天上天下唯我独尊

2008年09月28日(日) 失言大魔王

失言大王と言えば森喜朗元総理だが、今、中山成彬国土交通相が熱い。
しかし、あれだけ叩く必要はあるのだろうか。
あそこまで行ったら、言論弾圧にならないんだろうか。
日本には、言論の自由があったと思うんだが。

元厚生労働大臣・柳澤伯夫の「産む機械発言」も、歌手・倖田來未の「羊水発言」も、私は全く腹が立たなかった。
何故世間はヒステリックに、あれぐらいの事で大きく騒ぎ立てるのだろうかと、不思議に思ったぐらいである。
本人が悪いと思って、ごめんなさいと言えば、今度は気を付けてね、で済む話ではないのか。
「産む機械」は本人も喩えが悪いと思ったものの、他に言い方を思い付かなかっただけの事だし、「羊水が腐る」なんてのは医学的にあり得ないのだから、ああこの娘は知識が乏しいんだなあと一寸可哀相にこそ思ったが、該当年齢の私でも、怪しからんなんて事は全く思わなかった。
寧ろ、高齢出産で生まれた妹に
「アハハ〜、お前は腐った羊水だったけれど、ちゃんと生まれて来れて良かったね★」
ぐらいの軽口は叩いちゃう。
高齢出産の子供が虐めの対象になるとか頓珍漢な事を言う人もいたが、寧ろあんたの方が倖田來未を虐めてんだろ、と私は思った。
他人の失言には案外寛容な私である。

栗を剥きながら主人が言った。
「外側は普通で虫食いも無いのに、中がしおしおになっているのが偶にあるんだよね〜。何でだろ」
私はゲームをやりながら、ぽっと思い付いた事を言ってみた。
「人間だってそんなもんじゃん。生まれてみたら無頭児だったり、三口だったり、自然界にもエラーはあるさ。栗だって同じ事よ」
「……シオンって、時々平気な顔して凄い事を言うよね」
と主人に言われてハッとした。
あれっ、今のは言っちゃいけなかった?
主人によるとどうやら私は、失言に寛容というより、無神経なのだという。
「シオンは国交相にはなれないね」
うん。厚労相もだよ★



2008年09月27日(土) 厄介な贈り物

今年も主人の実家から、栗が送られて来た。

激しく要らないんですが。

栗は、食べるのは嫌いじゃないが、調理が嫌い。
売り物ならまだいいのだろうが、これは裏山で拾った物である上に、一度に拾い切れずに何日にも亘って溜めた物だと思われる。
つまり、かなりの確率で、中に虫が巣食っているのだ。
栗なんて、茹でてスプーンで掬って食べれば簡単なのだが、刳り貫いたら虫の屍骸が……!という事になるのが非常に嫌。想像しただけで鳥肌が立つぐらい嫌。
かと言って、面倒だから送って来んなとは言えない、弱い立場の嫁。
でも、主人の実家から送られて来るのに、毎年私が手を煩わせなければならないというのは、如何にも理不尽だ。
ここで、鬼嫁の本領発揮。
「貴方の実家から送られて来たんだから、貴方がやってよ。私は嫌だからね。虫も嫌いだし、手は痛くなるし、私が頼んで送って貰った訳でもないのに栗の皮剥きだなんて、真っ平御免だわ」
主人は勿論乗り気ではなかったが、私にやらせるのは無理と悟ったらしく、
「じゃあ僕がやるよ……」
と渋々台所に立ったのだった。

流石の鬼嫁も、独り黙々と作業を続ける主人が可哀相になり、
「手伝おうか?」(手伝う=あくまで主役は主人)
と途中で声をかけたが、
「いや、いい。ここでシオンの手を借りたら、自分が駄目な奴になってしまうから」
と決意の程を見せてくれたので、じゃあそこまで言うなら最後まで頑張れと、その間ずっと私はPCでゲームを続けたのだった。

剥き上がった栗の半分は栗御飯、残り半分は甘露煮になりましたとさ。
美味しかったけれど、休日の午後は栗の皮剥きに費えてしまったのだった。
お蔭で、奥さんはどこにも連れて行って貰えなかったよ!
ちゃんと食べたよと報告の電話でもしたら、と言うと、嫌々ながらも主人は自分の実家に電話をしていた。
もう面倒だから送って来なくてもいいと言うかと思いきや、美味しく食べたというだけに留めていたので、来年もきっとまた来るんだろうな……(溜め息)。
ま、来たら来たで、また主人に剥かせればいいだけの事か。


 < 過去  INDEX  未来 >


春 紫苑 [MAIL]

My追加