「汝、この女子を娶り、神の定めに従いて夫婦とならんとす。 汝、その健やかなる時も、病める時も これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、 その命の限り、固く節操を守らんことを誓うか」
松本サリン事件の被害者、河野澄子さんが死亡した。 事件の後遺症で寝たきりになって14年、享年60歳。 2つ年下のご主人河野義行さんは、言わずと知れた同事件の第一通報者にして、犯人ではないかと疑われていた人である。 当初から、押収された薬品からはサリンは作れないと言われていたのに、オウムの仕業と判るまで、マスコミは彼を犯人扱いしていた。 それが今では、「警察は河野さんを犯人扱いしていた」などと、完全に自分の事は棚に上げているのは、如何なものか。
河野氏が奥さんの看病をしている様子は、何度もTVで放送されていた。 それは、普段の介護は施設の人に任せていたとしても、奥さんの事を愛しく思い、大事にしているのだろうなあと思わせる様子であった。 世の中には、妻を蔑ろにしている夫も多いと聞く。 妻が重い障害を負った時、これほど妻を思ってその世話を出来る夫が、一体どれだけいるだろうか。 一緒にTVを見ていた主人が、こう言った。 「シオンがこうなったら、僕がおしめを替えて面倒を看てあげるつもりだけれど、僕がこうなっても、シオンは面倒看てくれなさそうだよね」 それ、前にも言われたけれど、やっぱり私は自信無いなあ。 献身的に介護してあげたいとは思うんだけれど、実際にやるのは大変だもの。 貴方を愛していない訳では、決してないのだけれど。
インタビューに応じる時も決して激昂せず、穏やかに話す河野氏を見て、同じ被害者家族でも地下鉄職員の夫人とはえらい違いだなあと、こちらには好感が持てたものである。 14年、河野氏も夫人もご家族も大変だったろう。 本当に、お疲れ様でした。
今週、主人の出張に合わせて、単身里帰りの計画を立てている。 しかし、2日前になってもテンションがちっとも上がらない。 実家の方が暑いのだ。 一足先に里帰りしている友人に言わせると、涼しいらしいけれど、そりゃ東京よりはね……。 夏なのに南下したくないべ。 家でお留守番していたい気もするが、そうすると私が干からびる可能性あり。面倒臭がりで、碌に食べなさそうで……。 ただ、実家に帰るのも面倒だったりする。 しかし、憂鬱なのはそれだけか? これはもしかして、
帰省前嫁症候群 ってやつか?
盆暮れ正月前に、亭主の実家に行きたくないあまりに鬱になるという。 私の実家から戻ってすぐに、主人と2人で主人の実家に行く事になっているのだ。 いや、1泊でいいし嫁なのに何もしなくていいし、他所の嫁様に比べたら極楽VIP待遇なのだが、やはり積極的に行きたいとは思えなくて。 うう、しかし主人の両親も先行き短い身、親孝行ぐらいはさせてやらないと、とも思うので、私も一緒に行きますよ。墓参りもあるし。 はあ。それにしても、溜め息しか出ない……。 やっぱり、
主人が仕事で忙しくて、なかなか構ってくれない
ってのが大きいと思うのー。 構って構ってー。
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