天上天下唯我独尊

2008年07月15日(火) 時間が味をつくる

何となく。
押入れの中に放置していた大きな瓶を引っ張り出した。
中の液体は黒に近い色になっている。
大丈夫か?コレ。

中身は何だったのか、覚えていない。
主人によると、花梨だとか。そうだっけ? 私はてっきり杏だと記憶していたのだが、よくある思い違いか。
6年前だったか、私の母が、梅酒を2瓶送ってくれたのだ。
果実酒用の大きな瓶だが、1瓶空けたところで、さてどうしようかとなった。
自分で梅酒を造る?
子供の頃から、母が梅酒を作る所を見ていたが、綺麗に水洗いしてぽちぽち穴を開けて、結構手間がかかったような気がする。
「花梨か杏なんてどう?」
と主人が言った。主人は飲まないのだが。
じゃあそれにする。
で、主人の親がこちらに来る序でに、買って来てくれたのだった。
2袋貰ったものの、1袋は傷んでいたので、無事な方で漬けたのだった。
傷んでいた袋は放置して、虫を湧かせたんだっけ。
という事は、5年前に作った果実酒か。(こういう時に日記は便利だ)

どうやって作ったのか既に覚えていないが、記念すべき私の初自作果実酒である。
1年経ったところで試してみたが、不味かったので、そのまま永き放置プレイに入ったのだった。そして今に至る。
並々と液体が入った瓶が重かったので、主人に頼んでコップに注いで貰った。
早速零していた。下手糞が!
酒の一滴は命の一滴だ。それを判らぬ下戸には、もう頼まぬ。
味見をしてみた。
「これは……」
なかなかいけるではないか。
飲み頃かと思うぞ。

もう少し甘くてもいいかなと思ったので、数年前に作って1年後に不味かったので下手に氷砂糖を足して甘くし過ぎてしまったお酒(「時間が味をつくる」シリーズ。サボリとかいうハーブが不味い素だと思ったので、これは途中で除いた。最初に捨てておけば良かった)をちろりと足して、飲んでみた。
いいよいいよー!
甘くて美味しい。食事には合わないが、実に私好みだ。
砂糖の入れ過ぎで失敗したお酒も、無駄にせずに済む。
小正の梅酒@一升瓶亡き今、暫くこれで行こう。
大事に飲んで来た母の梅酒2瓶目もそろそろ無くなるし、瓶が空いたらまた自分で作ろうかな。

問題は、瓶の底に残った実。
これだけで食べるにはお酒がきついし、捨てるのは勿体無いし、どうしたら良いのだろう……。



2008年07月14日(月) 衆愚政治

キムタク主演のドラマが終わった。
途中つまらな過ぎてどうしようかと思ったほど、豪華キャストを揃えた割には、糞ドラマであった。
キムタク主演じゃなかったら、途中で打ち切られるレベル。
私は最終回以外は、平日昼間の再放送を観たのだが、月曜21時だったら絶対観ていないね。時間が勿体無い。
平日日中だって、ワイドショーの方が面白かったら、そっちを見ているだろう。どうして終わっちゃったのかしら、ザ・ワイド。ミヤネ屋つまんないよ。2時っチャオで金持ちの暮らし振り見たって、こっちの心が豊かになる訳じゃないし、通販番組もBSの株式市場も興味無いし。
出演者達には、本当にこの仕事やりたくて引き受けたの? それでいいの? と問いたい。

特につまらなかった山場(というか谷場?)は第5話であった。
選挙屋の家庭の話が出て来たのだが、一体何のため?
家庭のトラブルに、他人を巻き込むなよ。
コメディー風に描いているのが、却ってこちらの神経を逆撫でする。実に苛々した。
苛つきつつも、あーあの顔、どっかで見た事あるなというのが2人。
韮澤氏の娘とアメリカの人……誰だっけと思ったら、前者は「のだめカンタービレ」の千秋様の前彼女、後者は「パズル」で焼け死んだ外人エキストラだった。
嗚呼すっきり。

ストーリーで苛々したのは、他にもある。
・教え子達に「モジャ倉」と呼ばせている朝倉。馬鹿か。教師は児童の友達じゃねえぞ。
でも今時は、こういう馬鹿教師が多いらしい。同じ目線でとか言っちゃって。大人が餓鬼と同じ考え方じゃ困るだろうがよ。指導しろよ指導。渾名で呼ばせっ放しにするな。
・ドーナツ買いに行きたいと我が儘を言う総理。馬鹿か。お前の行く所、警備のために、大勢がお供しなきゃなんないんだよ。秘書の美山嬢もそう言ってんだろ。
いい歳こいた大人なんだろ、設定上も30歳代なんだろ。ついこないだまで小学生と遊んでいたからって、お前の脳味噌まで小学生並みかよ。それで教師とか、笑わせるぜ。
・小児医療対策はいいけれど、表面的過ぎる。韮澤親子のゴタゴタを描くぐらいなら、こちらを掘り下げても良かったのでは?
小児科医が減っているのは、労働時間だけの問題じゃないよ。今時の親はすぐに訴えるからね。弁護士もけしかけるからね。ふんだくろうとするからね。それに、馬鹿親は、昼間は仕事で来られないからとか混んでいるからとかほざいて、夜中の救急医療を使ったりするからね。もうそんな馬鹿親の子は死ねよと言いたくなるぐらい酷いらしいから。

それから、出演者に対する苛々。
最も酷かったのは、加藤ローサである。
台詞回しなど、「女帝」の時よりはマシになっていたとは言え、あれより酷くはならないだろうからな(苦笑)。
はっきり言って素人。よく他の女優に替えられなかったものだ。
ローサは、他の出演者が折角作った流れを、悉くぶち切る。
ちゃんと観ていなかった私ですら、2回は気付いた。
自分の演技(している振り)と台詞に夢中で、他が見えないのか?
とっても不自然だよ……演出家も、NG出して撮り直せよ。不自然だと視聴者に思わせちゃ駄目だろ。

あと、最終回のキムタク長台詞は蛇足だったな。
フジテレビ&キムタク的には、最終回90分スペシャル最大の見所のつもりだったのだろうが、逆効果である。
途中で飽きるよ。ドラマの視聴者だって飽きるんだ、政治家の演説だったらもっと飽きるわ。途中でチャンネル変えちゃうよ。
もっとコンパクトに纏めて、通常の放送時間で良かったような気がする。
いや、寧ろそっちの方がいいだろう。

政治に関心が無かった若者@キムタクが、政治家の息子というだけで選挙に担ぎ出されて、挙句は総理大臣になるという話なのだが……。
政治に無関心な人って、本当にいるの?と、常に世間に文句タラタラな私などは思うのだが、知名度だけでタレントが当選しちゃう世の中、そういう人は本当にいるのだろうな。
そして、フジテレビは、そういう有権者をちくりちくりと随所で揶揄しているのだが、本当に馬鹿な有権者はそれにすら気付かずに「面白い〜」などと言ってこのドラマを観るのだろう。
前々から思っていたのだが、愚民に選挙権を与えても碌な事にならない。
馬鹿はその時の流行やノリで投票するのだ。いい政治家を選ぶ能力など無い。
衆愚政治は悪である事を考えると、現在の主流である議会制民主主義は果たして正しいのだろうかという疑問に行き着く。
本当に正しいのなら、一部の人達だけで政治を決めたっていいと思うんだけれど。
ただ、本当に正しい人かどうかが難しいところなんだよな。


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