実家の母が、携帯電話を買った。 近々旅行に出かけるので、持っていた方が何かと便利だから欲しい、と言い出したらしい。 買ったところで旅行以外に使う事なんて無いのだから、と私は反対したのだが、妹と一緒に買いに行ったんだそうな。 馬鹿妹が。
で、早速メールが来たのだが、面倒で放置。 帰宅した主人に言うと、返信してあげなさい、と叱られた。 そりゃ、私が貴方の立場ならやはりそう言うけれどさ。 一言で言うと、ウザいんだもん。 そう言うと、やはりまた叱られたのだった。
ボーナスが支給されて家計が潤ったので、ぶらりと街に出かけてみた。 特に何かを買う当ても無いが、懐が寂しいと、のんびりウィンドウ・ショッピングをする気にもなれない。
洋服を見て、鞄を見て、布を見て、でも何も買わない。 お昼には、主人おすすめのホテルのレストランで、夏季限定のメニューを注文してみた。 美味しい。 隣りの席では、若い女の子2人が、楽しそうに会話をしながら食事をしている。 自分のペースで食べて、お茶を飲みながら文庫本(新潮45編集……)を読むのも悪くないが、どうせなら気の合う誰かと一緒の方がいいよねえ。 友人が恋しくなった、夏の日だった。
そしてそんな日には、友人からメールが届くのだ。 繋がってるねえ。
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