ボーナスが支給されて家計が潤ったので、ぶらりと街に出かけてみた。 特に何かを買う当ても無いが、懐が寂しいと、のんびりウィンドウ・ショッピングをする気にもなれない。
洋服を見て、鞄を見て、布を見て、でも何も買わない。 お昼には、主人おすすめのホテルのレストランで、夏季限定のメニューを注文してみた。 美味しい。 隣りの席では、若い女の子2人が、楽しそうに会話をしながら食事をしている。 自分のペースで食べて、お茶を飲みながら文庫本(新潮45編集……)を読むのも悪くないが、どうせなら気の合う誰かと一緒の方がいいよねえ。 友人が恋しくなった、夏の日だった。
そしてそんな日には、友人からメールが届くのだ。 繋がってるねえ。
毎週楽しみにしていた「八州周り桑山十兵衛 捕物控ぶらり旅」が終わってしまった。 これは面白かった。 「八州周りは斬り捨て御免。それでも良いか」の決め台詞はマイブームになったし(どこで遣うんだ?)、欠かさず観たかったのだが、時々忘れては悔しい思いをした。 孫連れ狼よりも良かったと思う。シリーズ化を期待。 フジテレビの時代劇枠が無くなり、民放で残っているのは、TBSの黄門様とテレビ朝日か。 黄門様は観ないし、NHKの大河ドラマも早々に脱落した私には、唯一楽しみな時代劇枠である。
八州周りの後を受けて始まったのは、「素浪人 月影兵庫」。 松方弘樹は好きではないが、一応初回なので観てみた。 観てみたのだが……うう〜ん。 松方弘樹って、還暦を過ぎている筈。 ドラマの役は実年齢よりは若い設定だろうが、頑張っても60前後にしか見えない。 素浪人と言う事は、現在で言うところのプータローか。 60前後でプーって、どうよ……しかも茶髪。 あの時代なら、普通に「ご隠居」と呼ばれる歳だろうが。 どうにも設定に無理があるようだ。 しかもうちの主人は横から、 「何なの、この老人時代劇。登場人物の平均年齢、高過ぎやしないか?」 と、全くその通りのチャチャを入れて来るし。 どうにも詰まらないので、来週からは観ないだろう。
という次第で、今期私が楽しみにしているドラマは、BS海外ドラマだけになってしまった。 地上波の楽しみは、「電脳コイル」だけになっちゃったよ。 寂しいので、八州周りの壁紙をダウンロードしてみた。 「どう? 渋くていいでしょ」 と主人に見せるも、 「誰? 相撲取り?」 って……目が悪いにも程があるだろ。 「北大路欣也だってば。『この世には、許せる悪と、許すことのできない悪がある』って書いてあるのよ」 と説明すると、主人はこう言って来た。 「で、シオンはどっちなの?」 ……ええと、質問の意味が解らないんですが。
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